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【Git/GitHub入門】「git log」コマンドの使い方・活用

公開
git logを解説

git logは、Gitのコミット履歴を参照する際に使うコマンドです。簡単なコマンドなので、書式さえ把握すれば簡単に使いこなせるでしょう。

この記事では、git logとは何かや、git logコマンドの使い方、オプションについて解説します。それぞれ実行例も掲載しているので、あわせて参考にして下さい。

※すでにGitやGitHubの初期設定がすんでいるものとして解説しております。
Gitの初期設定については、以下記事を参考にして下さい。

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Gitで使うコマンド”git log”とは?【コミット履歴を参照するためのコマンド】

git logとは、Gitのコミット履歴※を参照する際に使うコマンドです。Git Bashなどのコマンドラインツールでgit logコマンドを実行すると、コミット履歴が新しいものから順に表示されます。

コミット履歴とは

ファイルやディレクトリを追加したり編集したりした記録を、ローカルリポジトリに反映させることをコミットといいます。コミット履歴とは、文字通りコミットの記録です。コミット履歴には、コミットの実行内容に加えコメントも記録されています。

git logの基本的な使い方とログの見方

git logを実行するためには、まずGit Bashなどのコマンドラインツールでコミット履歴を参照したいリポジトリへ移動して下さい。その上で、以下のようにコマンドを実行します。

git log

コマンドを実行すると、以下のようにコミット履歴が表示されます。

git logの見え方

コミット履歴の意味は、それぞれ以下の通りです。

$git log

【1】 commit 998168ad393944a36cac66f980f5e2699adb5ad2
【2】 Author: user_name 131961028+user_name@users.noreply.github.com
【3】 Date: Fri May 5 14:43:58 2023 +0900
【4】 create hello_world.html

【1】 コミットのSHA値(ハッシュ値)
【2】 コミットの実行者(ユーザー名とメールアドレス)
【3】 コミットを行った日時
【4】 コミット実行時に記載したコメント

git logの主なオプション

git logには、便利なオプションが複数存在します。以下、主なオプションの概要や使い方をみていきましょう。

【-oneline】コミット履歴を1行で表示

「-oneline」は各コミット履歴を、1行で表示するオプションです。以下のように実行します。

git log --oneline

コマンドを実行すると、以下のように表示されます。

git logのonelineを実行した時の画面

【-graph】コミット履歴をグラフィカルに表示

「-graph」はコミット履歴を、アスキーグラフでグラフィカルに表示するオプションです。以下のように実行します。

git log --graph

以下は実行結果の例です。

git logのgraphを実行した時の画面

【-grep】任意の文字列を含むコミット履歴を表示

「-grep」は、指定した文字列が含まれるコミット履歴を抽出・表示するオプションです。以下のように実行します。

git log --grep='keyword'

実行結果の例は、以下の通りです。

git logのgrepの画面

【-author】コミットしたユーザーを絞って検索

「-author」は、指定したユーザーによるコミット履歴を抽出して表示するオプションです。以下のように実行します。

git log --author=username

実行結果の例は、以下の通りです。

git logのauthorの画面

【-n】表示するコミット数を指定する

「-n」は、git logで検索・表示するコミット数を指定するオプションです。以下のように実行します。

git log -n 3

以下は実行結果の例です。

git logのnの画面

【-since】指定した日時以降のコミット履歴を表示する

「-since」は表示されるコミット履歴を、指定した日時以降のものに限定したいときに使うオプションです。以下のように実行します。

git log --since="5 days ago"
git log --since=3.weeks
git log --since="2023-06-21 10:10:00"

以下は実行結果の例です。

git logのsinceの画面

【-merges】マージコミットのみを表示

「-merges」は、マージコミットのみに限定して表示したいときに使うオプションです。以下のように実行します。

git log --merges

以下は実行結果の例です。

git logのmergesの画面

まとめ

git logは、Gitのコミット履歴を参照するためのコマンドです。コマンドラインツールで対象のディレクトリへ移動し、git logコマンドを実行すれば、対象リポジトリのコミット履歴を参照できます。

git logを使う際は、より便利にコマンドを実行できる複数のオプションについても覚えておきたいところです。コミット履歴を1行で表示する「-oneline」や、より検索しやすくするのに役立つオプションなど複数のオプションがよく使われています。

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