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【2021年版】オンプレミスからクラウドへの移行時に注意したい3点とは(ネットワーク編)

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オンプレミスからクラウドへ移行する前に、押さえておくべきポイントは多くあります。この記事ではネットワークに絞り、回線やセキュリティ、そして継続した利用(可用性)について解説しています。移行後に後悔しないよう、じっくりと柔軟で正確に分析し検討していきましょう。

オンプレミスとクラウドの注意点・課題の違い(ネットワーク編)

実際に移行した企業の経験は、自社に合う方法の選択がいかに大切かということを教えてくれます。かつてオンプレミスとクラウドの違いはわかりやすく、移行の流行りはオンプレミスからクラウドへの一方通行でした。その後になって注意点があることがわかり、場合により移行しない結論も出てきました。その注意点にはネットワークに関連した内容が多く含まれています。

2021年に社会環境が大きく変化し、インターネットでの各種サービスの必要度合いや、サービスを提供する仕組み自体が変わっています。ネットワークに限定すれば、以下のようにまとめられると考えます。

経験から学ぶこと

  • 絶対にオンプレミスからクラウドへ移行しなければならない訳ではない
  • 組織や事業によってどちらがいいかは異なる
  • 関連技術の進展により、従来あった課題は解消されつつある
  • 課題が解消されていることを知らないと、従来の知識で間違った判断をしてしまう(端的には「クラウドはとにかく万能!」など)
  • ネットワークの安定性に100%の保証と満足はない
  • システムの場所や管理方法を変えても必ずしもリスクはゼロにはならず、場合により別のリスクやコストが発生する
  • いったん移行すると元に戻す手間は膨大な場合がある
  • 利用者やシステムの提供者を取り巻く環境(生活や労働)が変わり続けている

オンプレミスの注意点と課題

注意点 課題
以前 自社ネットワーク外からのアクセス制御 方法とコスト削減とは
現状 継続した利用(可用性) 緊急時の対応方法とは
自社の資産管理(ノウハウ、機器など) より有効に活用する方法とは

クラウドの注意点と課題

注意点 課題
以前 膨大な通信費用 回線の高速化や複線化の要否(LAN回線とインターネット回線との違いを解消)
情報セキュリティ 不正侵入などに対処する方法とは
安定性(突発的なサービス停止) ・精度の高い予測方法とは
・柔軟に対応できる業者のプランがあるか
人材を含めた自社の資産管理 社内に蓄積する方法とは
現状 契約 ・組織内でやるべき範囲はどこまでか
・業者に依頼する業務範囲はどこからか
クラウド移行でのシステム改修コスト 何をどの程度のコストで改修するか
ダウンタイム(サービスを提供できない時間帯) 長時間発生させない方法とは

【参考情報】
ユーザー企業がオンプレミス環境をあえて持ち続ける理由とは
令和2年情報通信白書(総務省)
IDC Press Releases 国内ハイブリッドクラウドインフラストラクチャ利用動向調査結果
2020年 中堅・中小サーバ環境においてオンプレミスからクラウドへの移行を阻む要因(リリース資料)

【クラウド移行時の注意点1】通信回線に「余裕」があるか

通信経路には多くの組み合わせがあります。企業の拠点内(主にLAN回線)や拠点(支店)間だけではありません。モバイル端末からの利用や、社員の自宅などからの接続もあります。それらの組み合わせ全てを、最高の性能に更新し続けることが理想です。ただ実施するのは難しい場合が多く、事業の優先順位により基本性能や種類、代替手段など余裕のあるプランを導入するのが現実的と考えます。

基本性能

  • 回線の速度や反応速度や回線の混み具合(接続するサーバーまでの距離も要検討)
  • 急激なアクセス増加に柔軟に対応できるオプションプランの有無

種類や接続方式

  • 通常のインターネット回線やVPN、専用線など
  • IPv4とIPv6の違いによる回線の混み具合を考慮

非常時の代替手段

  • 固定回線の複線化(冗長化)
  • 無線回線(モバイル回線)との併用

【クラウド移行時の注意点2】セキュリティの強化

100%の安全性確保は可能か?

ネットワークという線でつながっている限り、オンプレミスもクラウドも常時完全に安全な状態にするのは困難です。また対策を初回に一度だけすれば、あとは何もしなくても良いわけでもありません。オンプレミスは物理的には完全に隔離された状態にあるのではなく、またクラウドは不正なアクセスに対して何も対策ができない訳ではありません。

クラウドならではの利点

ネットワークやサーバーの保守をする専門業者に、その専門的な業務を任せられることが最大の利点です。事前の取り決めによって、24時間いつでもいざという時にプロが適切に対応してくれます。例えば不正アクセスを検知し防御する対応が可能になり、大事なデータの改ざんや盗難を回避することができます。また次章で説明する、途切れることのないシステムの利用が可能になります。

自社で同様のレベルを24時間保つための費用をまずは算出しましょう。専門業者と契約を結び、早い時期に稼働できるのもクラウドならではの利点です。

例えばカゴヤ・ジャパンでは、以下のような保守サービスを提供しています。メニュー内容とコストがバランス良く、利用しやすくなっていると考えます。

マネージド付ファイアーウォール
https://www.kagoya.jp/dedicated/flex/option/102.html

カゴヤのサーバー研究室では、関連した用語について詳しく解説しています。

IDS・IPSとは?不正侵入検知・防御サービス解説

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【クラウド移行時の注意点3】可用性の高さ

「可用性」の理解が大切な理由

24時間365日いつでも使えるのが当たり前のサービスでは、サービス停止は運営会社にとって命取りです。そのため、移行時の停止時間(ダウンタイム)をゼロに近づける仕組みとその運用手順の整備が必要不可欠です。

なお「可用性」という用語は、情報セキュリティを進めるための1つの柱で、稼働できている割合と言い換えることができます。

カゴヤのサーバー研究室では、移行時のダウンタイム短縮手法について以下の記事で紹介しています。

ダウンタイムが最短6分!オンプレミス‐クラウド間のスムーズなデータ移行を実現 ~Zerto Virtual Replication~

ダウンタイムが最短6分!オンプレミス‐クラウド間のスムーズなデータ移行を実現 ~Zerto Virtual Replication~

従量制課金で増え続けるクラウドのコストを下げるため、ハイブリッドクラウドや、オンプレミス環境への移行を検討するお客様は少なくありません。しかし「脱クラウド」と呼ばれるこうしたクラウドからの移行には課題が多く、多くのお客様が途中で断念したり先延ばしにしたりしているのが現状です。 カゴヤ・ジャパンでも、こうしたコスト削減目的で、月額固定料金で利用できるハイブリッドクラウドサービス「FLEX」をご検討さ…

「可用性」の高い移行方法とは

ネットワークやサーバーを動かすときにも、クラウドへの移行作業時にも共通の考え方があります。それが二重化(冗長化)です。たとえ一方が使えなくなったとしても、他方に自動的に切り替えれば、利用者にとっては途切れずに使い続けることができます。

このように予備をあらかじめ用意しておけば「可用性」を高くできますが、コストも上昇します。そのため優先順位を決め、どこに費用を重点的に投入するか見極めが必要です。

クラウド移行に向くサーバーやネットワークとは

別のシステム利用者とで共用するレンタルサーバーではなく、システム利用者専用のより高性能なサーバーが向いています。この代表的なサーバーにはベアメタルサーバーがあります。何もインストールされていない、まっさらな状態のこのサーバーへの移行が向いています。

カゴヤ・ジャパンの場合ではベアメタルサーバーのオプションとして、回線を選ぶことができます。通常ではサーバー業者が提供するインターネット回線を利用しますが、引込可能な提携先提供のインターネット接続用回線も利用できるようになっています。以下のページで特長や機能、利用料金などが記載されています。

ベアメタルサーバー
https://www.kagoya.jp/dedicated/flex/baremetal.html

またカゴヤのサーバー研究室では、ベアメタルサーバーについて以下の記事で詳しく解説しています。

ベアメタルとは?~ベアメタルサーバー・クラウドでできること~

ベアメタルとは?~ベアメタルサーバー・クラウドでできること~

「ベアメタルクラウド内でビッグデータ分析を活用したい」というように、「ベアメタル」というキーワードを見かけるようになりました。今回の記事では、そもそもベアメタルとは何か、どのようなメリットとデメリットがあるかをまとめています。耳慣れない用語が多く取っ付きにくいですが、重要でしかもそれぞれが関連しているので要注意です。 ベアメタルとは? 流行りのアイドルグループかと錯覚してしまいますが、それは違いま…

まとめ

オンプレミスからクラウドへ移行すること自体が目的ではありません。あくまでサービスの利用者にとっての価値向上と、そのシステム提供者の経営判断です。その判断基準として、クラウド移行時のネットワークについて3つの注意点を解説しました。移行作業はそれぞれの組織でやりやすい方法で実施をするのが、最終的には誰にとっても得策と言えるでしょう。

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