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5分で理解「CMSとは何ができる?」種類&目的別選び方を解説!

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CMS

Webサイトの作成、運営に非常に役立つシステムとしてCMSがあります。

既に多くの企業や個人のサイトに導入され使用されているCMSですが、そもそもCMSが何なのか、具体的にどのようなメリットがあるのかまで把握されていない方もいます。

ここではそんなCMSについて、特徴やメリットとともにご紹介します。

CMSとは

まずはCMSが何なのかについてご紹介します。

CMSについて

CMSとはContents Management System(コンテンツ・マネジメント・システム)の略称で、簡単に言えばWebサイト作成やサイト運営が非常に簡単になるシステムの事を指しています。

具体的にはWebサイトの各ページに適用させるデザインや構成などを統合的体系的に管理でき、2005年ごろには広く普及され始めたコンテンツ・マネジメント・システムのことを言います。

後述でもご紹介しますが、WordPressもこれに該当します。

CMSの仕組みと静的なWebサイトとの違い

CMSを知るために、「CMSではない仕組み」と対比するとわかりやすいと考えます。この比較ではいろいろな名前がありますが、今回は「静的なWebサイト」として、以下の表で両者の違いを明らかにしたいと思います。

CMSの仕組み
CMS静的なWebサイト
ページ構成公開ページと管理ページが独立し、それぞれのURLにアクセスして閲覧・操作公開ページのファイルだけがあり、そのファイルを直接更新
主なファイルやプログラムPHP、データベースなどHTML、CSS、JavaScriptなど
向いているサイト・大規模
・セキュリティと管理のバランス重視
・デザインや機能の更新が多い
・専任者不在だが効率良く運営したい
・小規模
・セキュリティ重視
・更新頻度が少ない
・専任でスキルのある担当者がいる
拡張性あり(プラグインなどの活用)困難で、必要の場合独自に開発が必要
難易度比較的低い(多く自動化されている)比較的高い(手作業が多い)
更新方法ブラウザで専用の管理画面にアクセスして実施作業者がHTMLなどを修正し、そのあと専用ソフト(FTPなど)でサーバーへアップロード
更新時の主な作業者サイト運営者自身でほぼ可能・スキルのある社内担当者
・デザイナーなど外部の専門家
レンタルサーバーのスペックデータベースがほぼ必須
(近年は心配不要)
データベースはほぼ不要で、低スペックでも動作する場合が多い

CMSの基本機能

CMSの機能

ここではCMSの基本的な機能についてご紹介します。

公開ページの新規作成や編集

CMSでは、サイト全体のデザインやレイアウトを簡単に変更できるテンプレートが用意されています。これによりサイト全体のデザインを一括で編集でき、全ページで統一感を出すことができます。

各ページごとでは文章や画像・動画を使用して新規作成ト編集が可能で、機能の追加によって通販ページや問い合わせページなども可能となります。

その際に更新履歴を残す機能があるため、更新したものの以前の内容に戻したいという時も簡単に戻せます。

サイトの管理

CMSはサイト管理に便利な機能も多数備えています

サイト全体を管理できる管理画面、ページの公開や非公開のほか公開日の予約設定など、各ページのヘッダーやフッターなど一括表示と編集、画像の挿入だけではなくトリミングなども可能です。

他にも基本機能として搭載されていない機能を別途公式サイトなどからダウンロードしてサイトに適用させたり、複数の管理者を設定する管理者権限の割り当てなども可能です。

ページアクセスを増やす

CMSで作成したサイトは、Googleアナリティクスなどのサービスと連携させる機能があり、ページのアクセス状況の解析で得た情報をもとにサイト改善に有効活用ができます。

他にも各種SNSとの連携も可能で、サイト訪問者が簡単にリンクをシェアできるサイトにできます。

CMSのメリット・デメリット

CMSの使用上での事

CMSにはWebサイトの作成や編集作業に対して多大なメリットがあり、多くの企業や個人で利用されています。

しかし、その反面デメリットとなる部分も少なからず存在しています。

メリット

CMSのメリットはとにかく専門知識なしでサイトの作成や編集ができる点にあります。そのため使い方さえ分かっていればWeb担当の人間が作業できない状況でも他の人が代わりに作業したり、作業自体を複数の人間で分担することも可能です。

また、もともとのCMSに必要な機能がなかったとしても、容易に機能追加ができる点もメリットになっています。

その他、自動でスマホ表示に対応できるレスポンシブル表示に切り替わってくれたり、SNSとの連携が容易になりSNSへのWebサイトページのシェアや反対にWebサイトにSNSの投稿を表示させることも可能です。

CMSのメリット
  • 専門知識が不要
  • 機能追加が容易
  • サイト運営を分担できる
  • 自動でレスポンシブルに対応
  • SNS連携が可能

デメリット

CMSのメリットとは反対にデメリットも複数存在します。

まず既に存在しているWebサイトに対してCMSを適用させる場合は、WebサイトをCMSのシステムに移行させるための作業が必要になります。この作業は慣れている人であればそこまで時間は掛かりませんが、初めての人にとってはそのCMSの特徴を把握するところから始める必要がありますので、予想以上に手間が掛かる場合もあります。

また、CMS導入によりサイト作成や編集が簡単になるとはいえ、初めのうちはそのCMSの操作方法だったりどういった機能があるのかを覚える必要がありますので、担当者が複数人いる場合は全員が覚える為の時間を確保する必要があります。

そして、カスタマイズの難しさもデメリットに該当します。もともとCMSは専門知識が無くても操作できるメリットがあるため、実際に利用される方のほとんどは専門知識が無い方です。しかしCMSで制作したWebサイトの場合は搭載されているデザインなどを細かくカスタマイズするにはそのCMSに対する専門知識が必要になります。

CMSのデメリット
  • 既にあるWebサイトに適用させるには移行作業が必要
  • 操作方法や機能把握の時間が必要
  • カスタマイズが難しい

CMSの種類とその特徴

CMSの種類

一口にCMSと言っても、いくつかの種類が存在します。

もちろんそれぞれのCMSの種類には特徴があり、制作・運用するWebサイトによって向き不向きがあります。

オープンソース型CMS

CMSの種類の1つ目は、オープンソース型CMSです。

これはその名の通り、CMSのプログラムのソースコードが一般に公開されているタイプのCMSで、基本的に無料で利用できます。そのため利用者数も多く、それに伴いオープンソース型CMSで利用できるテンプレートの種類が多く、更にカスタマイズ方法などの情報も多いという特徴があります。

その反面で、公式のサポート窓口は用意されていませんので、サイトが表示されないなどのトラブルには自力で解決する必要があり、更に言えばCMSのセキュリティ面での脆弱性なども必要に応じてい自分で対策が必要になる場面があります。
また、もともと大型の商用サイト向けに開発されたCMSではないため、小規模なサイト向けのCMSと言えます。

代表例としては、WordPressやDrupal、Concrete5がオープンソース型CMSに該当します。

オープンソース型CMSの特徴
  • 無料で利用可能
  • テンプレートや情報が豊富
  • サポート窓口無し
  • 小規模サイト向け

商用パッケージ型CMS

2つ目のCMSは、商用パッケージ型CMSがあります。

このCMSは前述のオープンソース型CMSとは異なり、商用利用を目的に作成されたシステムであるため、中規模~大規模なWebサイトに適しているCMSです。

このCMSはパッケージ商品とクラウド商品の2つのタイプが存在します。いずれも基本的に商品として販売されているCMSですので有料であることがほとんどで、ライセンス買い切りタイプや継続課金タイプなど様々な料金体系があります。

もちろん費用が掛かる代わりにサポート窓口が用意されていますので、トラブルなども専門家のサポートを受けることが可能です。

代表例としては中規模サイトであればHeartCoreやNOREN、大規模サイトであればSitecoreやAdobe Experience Managerが商用パッケージ型CMSに該当します。

商用パッケージ型CMSの特徴
  • 基本的に有料
  • 商用利用に適している
  • サポート窓口あり
  • 中規模・大規模サイト向け

フルクラッチ型CMS(独自開発系CMS)

3つ目のCMSとしては、フルクラッチ型CMSがあります。

これは独自開発系CMSとも呼ばれ、自社サイトの仕様や特性などに合わせて開発するオリジナルのCMSのことを指しています。

なお自社で開発、システムベンダーに開発依頼のどちらの場合でもフルクラッチ型CMSに該当します。

このCMSは完全オリジナルで1から開発を行うことになるため、ここまで紹介した3つのCMSの中で最も費用が高くなり、更に作成するWebサイトの目的に合ったシステムにす必要があるため、各部署との連携も必要になり開発に時間が掛かるという特徴もあります。

フルクラッチ型CMSの特徴
  • 比較的高額になる
  • 完全オリジナルで完成までに時間がかかる
  • ベンダー依頼の場合はサポート窓口あり
  • サイト規模は問わない

CMS導入前のチェック項目

CMS導入前の確認

CMSのデメリットも把握した上で、それでもメリットの方が価値があると考えて導入を決めた場合であっても、以下のチェック項目に関しては事前に確認しておくことが推奨されます。

サイトの目的と合っているか

まずは、Webサイトに最適なCMSを選ぼうとしているかの確認です。

Webサイトと言っても、その目的は様々で単なる名刺代わりのホームページから、ECサイト、企業のオンラインショッピングサイトなど様々です。

なので、毎月数百万規模の大きなサイトを作成しようとしているのに、そこに無料のオープンソース型CMSを導入してしまうと単なるページ更新だけであれば問題ないですが、セキュリティ面では課題が残ってしまいます。

逆に名刺代わりのホームページのためにフルクラッチ型CMSを導入するとなると費用対効果が悪くなるだけではなく、オープンソース型CMSであれば1週間で完成するところが1ヶ月2ヵ月と無駄な工数が掛かってしまいます。

そのため、CMS導入の際にはサイトの目的と合っているCMSを導入することが重要となります。

更新頻度や担当制かどうか

CMS導入の前にはWebサイトの作成や運営をどのようにするかも事前に決めておく必要があります。

作成や更新に関わる人数が多く、更に今後も担当が変わる可能性があったり、パソコン操作自体が難しいという方が担当する可能性がある場合は、Webサイトの目的に合っているCMSの中から、より操作が簡単なCMSを選ぶ必要があります。

またWebサイトの作成自体は外注に使用ト検討されている場合は、今後担当者が変わる可能性も考慮して操作方法の説明が口頭だけではななく書類やPDFなどでも受け取る事ができる業者を選ぶ必要もあります。

今後のサーバー利用計画

Webサイトを立ち上げるとなると、ほとんどの場合はサーバーを利用する事になりますが、このサーバーの中には様々なものが存在します。

そして、稀にCMSとの相性が悪く正常に動作がしないという状態に陥ることもあります。

なのでCMSをこれから導入とサーバーの移転の両方を検討されている場合は、新サーバーの環境で動作が保証されているCMSを選ぶ必要があります。

また、今後サーバー移転の可能性がある場合はある程度サーバーに目安を付けておき、今のサーバーと移転の可能性があるサーバーの両方の環境で動作が保証されているCMSを選ぶ必要があります。

導入事例

CMSの導入事例

では、実際にCMSを導入している企業がどのCMSを仕様しているのかをご紹介いたします。

WordPress導入企業

まずは無料のCMSの中でも有名なWordPressを導入している企業をご紹介します。

WordPressは無料のCMSではありますが、意外と企業サイトにも利用されているCMSです。

傾向としては、やはりオンラインショップなどお客様のクレジット番号などを取り扱うWebサイトでは採用されていることが少なく、コーポレートサイトやメディアサイトに使われる事が多いです。

shopify

続いては、オンラインショッピングサイトに特化したshopifyを導入している企業をご紹介します。

shopifyはオンラインショップに特化しているCMSだけあって、クレジットカード番号などの取り扱いなど強固なセキュリティが求められるサイトに多く利用されています。

この辺りはそれこそ専門家がいなければ自社で開発するのは難しい為、こういったCMSは重宝されています。

まとめ

このようにCMSはサイト作成や編集、更新などの難易度を大幅に下げる事ができるシステムです。

ただし、CMSにはいくつか種類があり、それぞれに特徴があるため導入するWebサイト次第ではデメリットが顕著に表れてしまうケースもあります。

なのでCMSであれば何でも導入して良いという訳ではなく、Webサイトの目的に適した特徴を持つCMSを選ぶことが重要です。

そこさえ間違わなければ、CMSはサイト運営にかかる労力をかなり下げられる心強い味方になってくれますので、導入検討の際には慎重に精査すると良いでしょう。

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