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【初心者向け】サーバーとは?知っておくべき仕組みやPCとの違い

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「そもそもサーバーの具体的な定義って何だろう?」「普段使っているパソコンと何が違うんだろう?」

日頃から使っている「サーバー」という言葉ですが、よく分かっていないという人は多いもの。そんな人のために、サーバーの仕組みやPCとの違いなど、知っておくべきポイントを分かりやすく説明します。

またレンタルサーバー、VPS、クラウドといった「聞いたことあるんだけど…」というサーバー関連の用語も初心者向けに解説します。

サーバーの解説

サーバーとは?

サーバーとは、データや情報などの「コンテンツを提供するコンピューター」のことを指します。

「ビールサーバー」といった言葉もあるように、サーバーとはそもそも「サーブ(Serve)する存在」、つまりは「何かを提供する存在」という意味です。

この言葉がコンピューターやインターネットの文脈で使われる時には、「この情報が欲しい」「あのデータが見たい」という要望に応えて「情報やデータを提供するコンピューター」という意味になるのです。

対義語は「クライアント」

サーバーの仕組み

「提供する存在」であるサーバーに対して、その対義語は「要求する存在」という意味で「クライアント」と呼ばれます。

クライアントというと人間を想像しがちですが、サーバーに対してコンテンツを要求し受け取る側をまとめてクライアントと呼びます。そのため私たちが普段仕事で使うパソコンも、様々なサーバーに情報を要求するクライアントになっていることが多いです。

サーバーの具体例

一口に「サーバー」といっても、実は様々な種類があります。私たちが接することが多い例としては、以下のようなものが挙げられます。

例えばウェブサーバーは、私たちが使っているパソコンのようなクライアントから「このページが見たい」という要求を受け、そのページを表示するのに必要なHTMLファイルや画像を提供します。

ファイルサーバーの場合も、クライアントから「このファイルを見たい」という要求に対して、サーバーに保存されているファイルデータを提供します。

上記2種類に比べるとメールサーバーやDNS(Domain Name System)はやや複雑な仕組みですが、「要求に対して情報やデータを提供する」という点は同じです。

サーバーにとって大事なことは?

ウェブサーバーやファイルサーバーのことを考えても分かるように、サーバーは多くの人にコンテンツを提供しています。同時に多くの要求を受けることも珍しくありません。

そして障害が起きれば、影響範囲が広いのも特徴です。例えばウェブサーバーがダウンすると多くの人がウェブサイトを見られなくなってしまいます。 そのため、サーバーには以下のような要素が求められます。

  • 同時に多くのクライアントから要求があっても稼働できること
  • 24時間365日、稼働し続けられること
  • データの保護やバックアップがしっかりしていること

こうした要素を満たすため、サーバーとなるコンピューターは安定性や耐久性が高いこと、セキュリティやバックアップの体制・仕組みが構築されていることが必要不可欠です。

普通のパソコンと何が違うの?

パソコンも、サーバー用コンピューターも、CPUやメモリ、HDD(ハードディスクドライブ)などから構成されている点は同じです。しかし用途が違うために、ハードウェアに求められる特徴も異なっています。

サーバーには安定稼動や耐久性を考えたハードが必要

パソコンの場合、「複数人が同時に使う」というシーンはあまり想定されていませんし。また24時間365日ずっと稼働し続ける必要もありません。

しかしサーバーは同時に多くの人がアクセスする可能性があるため、同時に大量のアクセスを捌くことができるサーバー用のCPUが用いられることが多いです。また災害など外部からの衝撃にも耐えられるように強固な筐体(=外側の箱)が求められますし、部品も耐久性が高いものが望ましいです。「冗長化」というバックアップを備えた電源や、データを分散保存することで速やかなリカバリーを可能にする「RAID」機能なども必要になります。

他方でサーバーは、パソコンほどの多機能さは求められません。動画編集やゲームなど重たいグラフィックス処理をしないため、高性能なグラフィックボードなどは必要がないケースが多いです。

またソフト面でも、このような用途に合わせて「Windows Server」などのサーバー専用OSを使うのが一般的です。

※KAGOYAでもVPSのWindows Serverをサービストして提供しております。

Q&A. パソコンを改造すればサーバーとして使えるの?

CPUやメモリ、HDDから構成されているという意味では、通常のパソコンもサーバーも同じコンピューターです。そのため個人が私的に使う分には、改造をすればサーバーとして使うことは可能でしょう。

ただしサーバー用に作られたコンピューターに比べると安定性や耐久性に課題が残るので、ビジネスなど責任を伴う活動には不向きです。また第4章でご紹介するように、最近では企業が自社内にサーバーを置くケースそのものが減ってきています。

そのため企業が「PCを改造したサーバー」を使うことはお勧めできません。

例えるなら「軽自動車」と「トラック」の違い

パソコンとサーバーの違いは、クルマに例えると分かりやすいでしょう。パソコンは個人向けの軽自動車なのに対して、サーバーは業務用のトラックのような存在です。

どちらも同じクルマで、エンジンやタイヤ、シートや荷物スペースなどから構成されています。しかし軽自動車は「個人が快適に乗るため」、トラックは「多くの荷物を運ぶため」と用途が違うため、エンジンの大きさやシートの数、荷物スペースの広さなどが異なります。

軽自動車を改造すれば大きめの荷物が運べますが、トラックのように特化していないので、運べる荷物の大きさには限界があります。逆にトラックは個人の移動を目的にしていないので、運転しやすさや乗り心地はイマイチです。

このように、パソコンとサーバーも基本的な構成は同じでも、それぞれの用途に特化しています。そのため得意分野が異なるのです。

押さえておくべきサーバーの種類・用語

最近ではサーバーにも様々な種類があり、「パソコンとサーバーの違い」よりも「サーバーの中でどれにするのか」「それぞれどう違うのか」の理解が求められることが多いです。

そのため最低限の知識として、「物理サーバー」と「仮想サーバー」の違い、それぞれの主な選択肢を簡単に確認しておきましょう。

物理サーバー・専用サーバー(ベアメタルサーバー)
・レンタルサーバー(共有サーバー)
仮想サーバー・VPS(Virtual Private Server)
・クラウド(IaaS)

物理サーバー

物理サーバーとはその名の通り、「物理的に存在しているサーバー」です。以前はこの物理サーバーしか選択肢がなかったため、サーバーといえば物理サーバーでした。

専用サーバー(ベアメタルサーバー)

1台の物理サーバーを自社だけで使うことを指し、例えるなら一軒家を所有しているような状態です。自社に大規模なサーバールームがある場合は、専用サーバーである可能性が高いでしょう。

自社でそのサーバーを占有しているため、OSやアプリケーションのインストールなど自由に使えるのが最大のメリットです。

ただし自分たちで構築や保守運用を行う必要があり、費用も高額になりがちです。

レンタルサーバー(共有サーバー)

自社でサーバーを持つほどではない企業や個人が利用してきたのがレンタルサーバー(共有サーバー)で、1台のサーバーを複数名でシェアして使うことを指します。例えるなら、キッチンやお風呂を共有するシェアハウスのような状態です。

専用サーバーに比べると費用が安く、また保守運用などの手間がかからないのがメリットです。しかしOSなどを共有しているため自由な設定変更が難しく、またサーバーをシェアする他の利用者が起こした問題の影響を受けやすいといったデメリットもあります。

仮想サーバー

1台の物理サーバーの上で複数のOSを動かし、「複数のサーバー」と見なして動かしているサーバーを仮想サーバーと呼びます。仮想化技術を使っているのが名前の由来です。

専用サーバーのデメリットであるコストや保守運用の手間、またレンタルサーバーのデメリットである自由度の低さや他の利用者の影響を受けやすい点をクリアしているなど、メリットが多いためにシェアが広がっています。

VPS(Virtual Private Server)

VPSとは「Virtual Private Server」の略で、直訳すると「仮想上の自分用のサーバー」という意味です。

VPSもレンタルサーバーと同様に1台のサーバーをシェアするものの、仮想技術を使って複数のOSを動かし「それぞれのための環境」を構築します。例えるなら、一つの建物ではあっても、それぞれにキッチンやお風呂がある賃貸マンションのような状態です。

そのためレンタルサーバーに比べて自由度が高く、コストは専用サーバーより安いというメリットがあります。

専用サーバーや後述のクラウドに比べると自由度が低いのはデメリットですが、裏を返せば、構築や保守運用の負担が少ないというメリットでもあります。

クラウド(IaaS)

最近では、クラウド上にサーバーを構築する例もあります。IaaSとは「Infrastructure as a Service」の略で、直訳すると「サービスとしてのインフラ」という意味です。Amazonが提供しているAWSなどもIaaSの一種といえます。

VPSが1台の物理サーバー上に複数の「それぞれのための環境」を用意しているのに対し、クラウドは複数台の物理サーバーの「それぞれのための環境」を構築しています。そのため必要な分のCPUやメモリを自由に追加できるという特徴があり、例えるなら賃貸マンションなのに増築や減築が可能な物件です。

必要な分だけ使えるというのは他の3種類にはない特徴で、使った分だけ費用を払えば良いのでムダがありません。またVPSより自由度が高いのがメリットですが、サーバー構築から保守運用まで自分で行う必要があるので、一定のスキルがある人向けです。

初心者が使うならレンタルサーバーかVPS

「まずはちょっと使ってみたい」「学習用の環境としてとりあえず」という人には、レンタルサーバーかVPSが良いでしょう。自分で大掛かりなサーバー構築や保守運用をする必要がないので、初心者にも始めやすいです。

特に最近では、コストと自由度のバランスからVPSを選ぶ人が多いです。

まとめ

サーバーにも様々な種類が出てきていますが、「クライアントからの要求を受けてデータや情報を提供するコンピューター」という点は変わりません。多くの人がアクセスし、障害が起きれば影響も広範囲になるからこそ、安定性や耐久性が重要です。

カゴヤのサーバーも、非常に高い安定性を有しています。万が一の障害発生時にもすぐに復旧できるよう、専任技術者が24時間365日、自社データセンターでサーバーを運用・管理しています。

専用サーバーからクラウドまで先述の4種類全てを取り扱っているので「うちにはどのサーバーが合っているの?」といった相談も承っています。フォームだけでなく電話でのサポート体制も用意しているので、導入前はもちろん導入後も安心です。

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