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まちのお店の情報発信をWordPressテーマでもっとお手軽に!

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まちの個人商店やイベントの主催者など、さまざまな事業者が情報発信にインターネットを活用している。しかし、SNSではタイムライン上で情報が流れて行ってしまうし、口コミサイトに掲載しても競合に埋もれてしまう。

今、ローカルビジネスの宣伝において、自分たちのこだわりを伝えて集客するため、ホームページの活用が見直されている。簡単にホームページを作れるツールとして人気のツールがWordPressだ。個人サイトから企業サイトまで手軽さが支持され、今では世界のインターネットのおよそ4割がWordPressで作られ、そのシェアはどんどん伸びている

書店のIT系コーナーに行くとたくさんのWordPressの関連書籍が並んでいるのを目にする。そのなかで初心者にもわかりやすいと人気の「いちばんやさしいWordPressの教本」の著者でWordPressの人気講師でもある株式会社コミュニティコム代表取締役 星野邦敏様と同社 ディレクター・マネージャー 相澤奏恵様にWordPressについて伺った。

株式会社コミュニティコム代表取締役 星野邦敏様と同社 ディレクター・マネージャー 相澤奏恵様

カゴヤ・ジャパン 相原:
コミュニティコム様の事業内容を教えてください。

コミュニティコム 星野様:
株式会社コミュニティコムは、Webサイトの企画・構築・運用、WordPressテーマやプラグインの開発などのIT関連事業と、コワーキングスペースを始めとした不動産運営事業を、主に展開しています。

はじまりはWordPressコミュニティとの出会い

カゴヤ・ジャパン 相原:
本日はじめて御社のコワーキングスペース7F(ナナエフ)【さいたま市 大宮駅前】に訪問させていただいたのですが、とても利用者が多く驚きました。こちらの利用者様の要望からIT事業を始められたのでしょうか?

コミュニティコム 星野様:
もともとはIT事業で創業しました。会計事務所に勤めていたときに税理士試験など国家試験の受験生サイトを趣味で作っていて、インターネット広告収入が増えてきたこともあって、独学で2008年の1月に法人化しました。

創業するときに当時はまだコワーキングスペースがなかったので、東京都北区が運営していたネスト赤羽というインキュベーション施設に入居しました。はじめは自分たちのメディアサイトを運営し、そこからの広告収入がメインでした。

カゴヤ・ジャパン 相原:
メディアサイトを自社で運営するところからスタートされたのですね。

コミュニティコム 星野様:
当初はDreamweaverを使って制作していたのですが、運用上更新が大変になってきたので、何かいいCMSがないか探し始めました。XOOPSやMovable Typeが流行り始めていた頃で、まだWordPressを使っている人はほとんどいませんでした。いろんなCMSのコミュニティに行ってみたところ、WordPressのコミュニティにはオープンソースのいい文化があり、サークルに近いような雰囲気で馴染みやすかったんです。それがWordPressに関わり始めたきっかけです。

カゴヤ・ジャパン 相原:
そこからWordPressでWebサイトの制作をはじめられたんですか。

コミュニティコム 星野様:
創業時に入居していたネスト赤羽が行政施設だったので、そこから企業サイトの制作を請け負うようになりました。はじめはXOOPSやMovable Type、MODXなどのCMSも使ってみたんですが、WordPressが使いやすいと思ったんです。まだWordPressをCMSとして使っている人は少なかったんですが、比較的早くからWordPressを使ってWebサイトを制作していたこともあり、人前に出てWordPressの話をするとか、WordPressの勉強会を主催するとかはじめたのもそのころです。
それこそ今では大規模なWordPressコミュニティとなっているWordCampやWordPress Meetup(当時WordBench)などに参加している人もまだ少なくて、2009年に京都リサーチパークで開催したWordCamp Kyoto 2009にはスタッフ兼スピーカーとして参加しました。

カゴヤ・ジャパン 相原:
かなり早い段階からWordPressのコミュニティにも関わられていらっしゃったんですね。

コミュニティコム 星野様:
早い段階でWordPressの日本国内のコミュニティに関わったことで「こういう話ができる人なら」ということからWebサイト制作の請負をいただいたり、書籍の執筆依頼をいただいたり、講師業のお話しをいただくようになり、ますますWordPressに詳しくなっていったんです。

WordPressが企業サイトに使われるように

カゴヤ・ジャパン 相原:
当時のWordPressはまだ個人ブログをつくることができるオープンソースというイメージだったと記憶していますが、なぜWordPressがここまで普及したのでしょうか。

コミュニティコム 星野様:
2010年6月ごろWordPress 3.0 になって、「カスタム投稿」ができるようになりました。それまでは投稿と固定ページしかなかったので、例えば不動産会社のサイトを作ろうとしたときに社長の日記と不動産情報が全部投稿に入っていてカテゴリで分けなくてはならなかったんです。「カスタム投稿」によって、投稿と固定ページ以外にもコンテンツの場所を作れるようになったことで、例えば不動産情報は不動産情報という場所に分けて入れられるようになりました。この「カスタム投稿」機能の追加によってWordPressが企業サイトのCMSとして使いやすくなったんです。

カゴヤ・ジャパン 相原:
なるほど。「カスタム投稿」機能が追加されたことで個人ブログだけではなく、企業サイトのCMSとしてもWordPressが使われるようになったんですね。

コミュニティコム 星野様:
はい。その頃からWordPressを採用した企業サイトがだいぶ増えたという認識です。特に日本の場合は大手広告代理店が大手企業サイトにWordPressを使用し始めたこともあり、それに追従してWordPressのカスタマイズをする事業者も増えた気がします。当時私たちもクライアントワークとしてWordPressでホームページをたくさん作っていました。

みんなを幸せにするWordPressテーマ

カゴヤ・ジャパン 相原:
Webサイトの制作請負からWordPressテーマを販売されるようになった経緯を教えてください。

コミュニティコム 星野様:
東日本大震災が起きたときに、東京で会社をやっていたので特に大きな被害を受けなかったのですが、復興の映像をテレビで見ていて、生まれ育った地元に貢献できることがしたいと思い、IT系でもよかったんですが、目に見えることで貢献しようと、コワーキングスペースを大宮に作りました。2012年のことです。

当時コワーキングスペースをはじめたのも結構早かったんですが、創業の支援や地域の活性化のプラットフォームというか、地域の面白い人が集まる場所になれたらなと思ってはじめました。埼玉に戻って来てからは、東京にいた時のような大企業の案件よりは、地元の案件が増えました。地元の歯医者さんとか法律事務所さんなどのホームページ制作です。その中でもなぜか歯医者さんの案件が多くありました。大企業の案件だとまずヒアリングして、デザインを起こしていろんな議論があってというよう作るんですが、歯医者さんのホームページを毎回そのように作っていくとお客様の予算感と合わなくなります。そこで業種ごとにデザインを汎用化していくことにしました。たとえば歯医者さんのホームページであれば定休日を表示したり地図を表示したりスマホから電話をそのままかけられるようするといった必要なデザイン要素を汎用化していったんです。

個人事業主や中小企業の場合、意思決定権限者がおひとりなので、ヒアリングしてデザインを起こすより、こちらからデザインを提示した方がご判断いただきやすいというメリットもあります。

そのように業種に合わせて汎用化したデザインをWordPressテーマとして販売したらよりみなさんのお役に立てるのではないかと考えました。

カゴヤ・ジャパン 相原:
業種ごとにWordPressのテーマとして汎用化したことで、お客様と制作会社とお互いにメリットがあったんですね。

コミュニティコム 星野様:
Web制作会社は月に一本でも多く納品すれば売上は上がるからどうしても労働集約型のビジネスモデルになるし、どうしても長期勤務になりがちだと思います。最近の働き方改革の流れからするとそのままでは難しいのではないかと。そこでWordPressテーマを販売していくことでWeb制作会社のビジネスモデルを労働集約型から収穫逓増型のビジネスモデルに変えていくことができるのではないかと考えています。

一方でお客様にとっても、個人事業主や中小企業の場合、一般的なホームページ制作にかかる30~50万円ほどの費用は大きな負担です。そのうえホームページを作ることの費用対効果も読めません。そこでお客様の業種にジャストフィットする汎用的なWordPressテーマがあればコストは下がり、もっと手軽にホームページで情報発信いただけるようになるのではないかと考えました。

初心者こそ使ってうれしい業種特化型WordPressテーマ

カゴヤ・ジャパン 相原:
カゴヤ・ジャパンでもレンタルサーバーをご利用のお客様向けに2020年1月からコミュニティコム様が開発された業種特化型WordPressテーマの販売を開始しました。

コーポレートサイトに一押し!

WEB担当者を任されたが、どうしたらいいかわからない。そんなお悩みを解決します。

業種か用途を選ぶだけで、WordPress で簡単にWEBサイトを作れます。プレミアムサポートにご加入いただけば、テーマの使用方法に関する技術的なお問い合わせもサポートいたします。これなら担当者が変わっても安心してサイトを更新いただけます。

当社レンタルサーバーをご利用のお客様でも、個人事業主や中小企業の場合、ホームページのリニューアルのタイミングでWordPressを使いはじめたいというお話しをよく伺いますが、やはりリニューアル費用がネックになってしまい、ずっと昔に作ったホームページをあまり更新できずに放置してしまっている方が多かったのです。

そうした課題の解決策として、自分の業種に特化したWordPressテーマがあれば、コスト面でリニューアルのハードルが下がりますし、WordPressなのでサイトの更新作業も自分で簡単にできるようになりますね。

コミュニティコム 星野様:
業種特化型WordPressテーマなら完成イメージも持ってもらいやすいと思います。コミュニティコムではWordPress関連の技術書をたくさん執筆していて入門本も執筆しているんですが、書籍の場合はどうしても幅広い読者に読んでいただけるよう花屋さんや雑貨屋さんといった個人商店向けの内容になります。
「歯医者さん向け」など特定の読者に絞り込んだ内容の書籍は読者が少なくなってしまうため出版しづらいという事情が出版社にはあります。コミュニティコムでは25冊ほどWordPress関連の書籍を執筆してきてそこに課題感を持っていたため、どのような業種の方にもWordPressの利用イメージをお持ちいただきやすくする目的で業種特化型WordPressテーマを販売することにしました。

カゴヤ・ジャパン 相原:
WordPressを使えば比較的簡単にホームページを作れるといわれていますが、実際に使い始めようとするとレイアウトやメニューなどのデザインが思ったように設定できなくて挫折される方もいらっしゃいます。WordPressテーマの開発にあたって工夫されたところなどありますか。

コミュニティコム 相澤様:

コミュニティコムはWordPressの黎明期から13年以上WordPressに関わって来てますので、あらゆる知見を蓄積しています。また、「いちばんやさしいWordPressの教本」や「できるWordPress 本格ホームページが簡単に作れる本」など初心者向けのWordPress関連書籍を日本で一番多く執筆している会社でもあります。

そうした入門者の方々からたくさんお問い合わせをいただけるので、つまづくポイントも熟知してます。その執筆メンバーがテーマを開発し、マニュアルも作成しているので、他のどのテーマよりも初心者に分かりやすいと思います。一般的に販売されているWordPressテーマの場合、1~2名だけで開発されていてサポートが提供されていないことも多いのですが、コミュニティコムでは十分な人数の開発メンバーの他に、サポート専属のメンバーがサポート対応もしているので、初心者の方でも安心してご利用いただけます。

カゴヤ・ジャパン 相原:
レンタルサーバー事業者としては、WordPressをご利用中のお客様のサーバーにおいて、脆弱性を攻撃されて改ざんなどの被害に遭われしまうケースを多くお見受けします。お客様にはセキュリティに十分注意いただくようご案内しておりますし、テーマ導入時には、そのテーマの提供元が信頼できるか、セキュリティアップデートが迅速に提供されているか、慎重に見極めてほしいのですが、初心者の方が安全かどうか判断するのは難しいです。その意味でもWordPressテーマにサポートが提供されているのは安心ですね。

コミュニティコム 星野様:
一般的に販売されているWordPressテーマの中には、仕様に基づかない作り方をしていているため、セキュリティ上問題があるテーマが多く含まれています。
コミュニティコムではWordPressテーマの開発においてセキュリティをとても重視しています。実はコミュニティコムはWordPressの公式サイトに無償テーマを2つ(SaitamaテーマとDekiruテーマ)提供しています。公式サイトで公開されるには厳しいコードチェックを受けるのですが、同じセキュリティ基準で有料テーマも開発しているので、安心してご利用ください。

個店の情報発信やWeb制作会社のお助けツールに

カゴヤ・ジャパン 相原:
利用者様の反響はいかがですか。

コミュニティコム 星野様:
大宮のような地方でコワーキングスペースやシェアオフィスをやっていると「こういう人知らないか」という相談が多いんです。飲食店を始めるんだけど設計士さんを知らないかとか。同じようにホームーページ作れる人知りませんかというご相談を受けることも多いです。個店の場合、Web制作会社にホームページの作成を依頼するのは予算感が合わないことが多いので、そういったご相談の場合はWordPressテーマをご活用いただいています。

一方で、多くのWeb制作会社にもWordPressテーマを活用いただいています。例えば普段はコーポレートサイト専門のWeb制作会社様が、動物病院のサイトを制作することになってクリニックテーマを活用いただいたことがあります。業種、用途に応じて開発されたWordPressテーマにはあらかじめ必要な機能が揃っているため、これをWeb制作会社に活用いただくことで低コストで高クオリティなサイトを早期に納品いただけます。

イベントや求人などの用途でも手軽に情報発信できるように

カゴヤ・ジャパン 相原:
個店やWeb制作会社にとって、自分と同じ業種にジャストフィットしたWordPressテーマがあれば、とっても便利ですね。今後の展望はいかがでしょうか?

コミュニティコム 星野様:
最近ではメインのホームページの他にも、イベントサイトや求人サイトなど1社が複数のホームページを公開するようになってきています。あらゆるシーンで欲しいホームページを気軽に作れるように毎月1テーマを目標にどんどん増やしていきたいと思っています。

コミュニティのためのインターネット会社という意味合いでコミュニティコムという会社名にしたんです。みなさんが気軽に情報発信できることで、人と人との縁がつながればいいなという思いでやってます。思いつく限り要望がある限り、あらゆる業種業態、あらゆるシーンのためのテーマを作り、まちの中小企業がどんどん情報発信していけるように。

飲食店さんであれば自分たちのこだわりの料理だったり、クリーニング店さんであればこだわりの染み抜き方法だったり、伝えたい情報を伝えることはなかなか難しい。そういうときにインターネット上で情報発信するはじめのきっかけにWordPressテーマが役立てればいいなと思ってます。いろんな人にもっと気軽に使っていただきたいです。

コーポレートサイトに一押し!

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