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Windows RDS 環境を構築しよう【第1回: Windows RDS とは何か?何がいいのか?】

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オフィスに通勤することなく、自宅などでの仕事を可能にする働き方として「テレワーク」という言葉を見かける機会が多くなりました。働き方の多様性、育児・介護と仕事の両立が一般的になったことや、自然災害時の事業継続、また近年大きな問題となっている、未知の感染症からの自衛手段としても、テレワークという働き方がこれまで以上に注目されるようになりました。

カゴヤのVPSを使って Windows RDS 環境を構築しよう【第1回: Windows RDS とは何か?何がいいのか?】

この連載について

本連載は、全4回のシリーズを通してできるだけ簡単に、コストを抑えてテレワーク環境の導入を行っていきます。「テレワークを導入してみたいけど難しそう…」、「時間やコストがかかりそう…」など、導入に二の足を踏まれている方はぜひこの連載を読み進めてみてください。この連載を読み終えるころには、テレワーク環境の構築方法が理解できているはずです。
今回の環境構築では、導入実績の多い Windows サーバーを使います。世界的に普及しているサーバータイプなので、汎用性が高く、操作方法などの情報もインターネットや書籍など、幅広い媒体から集めることが可能です。またカゴヤのKAGOYA CLOUD VPSでは Windows サーバーの提供も行われており、新しく機材を購入する必要がありません。少し長めの連載にはなりますが、できるだけ丁寧に導入手順を紹介していきますので、テレワーク導入を検討されている方はぜひ最後までお付き合いください。

本連載は次回以降、こちらの手順で進めていきます

Windows VPS の構築

Windows サーバーは世界的にも業務用のサーバーとして採用されており、テレワークのような環境の構築にも適しています。今回はできるだけコストを抑えるため、新しくサーバーを購入する必要のないVPSを利用して進めます。KAGOYA CLOUD VPS Windows Serverでは、必要なライセンスを同時に申し込むことが可能で、別途ライセンスを購入する必要がないというところも採用したポイントのひとつです。

Active Directory の構築

「アクティブ ディレクトリ」という言葉を聞いたことがない方は、社員の名簿を管理するシステムのようなものと考えてください。複数の社員が勝手にサーバーにアクセスしたり、サーバー設定の内容を変更されたりしたら困りますね。こちらを使用することでサーバーにアクセスする社員を管理したり、使用できるファイルの種類を指定できるようになります。サーバー上で一括して利用ユーザーを管理することができるので、セキュリティの質も上がります。

Windows RDS のセットアップ

テレワーク環境を構築する際のメインとなるシステムです。「リモートデスクトップ」という言葉を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。自分のパソコンをスマホなどから遠隔操作するような使い方がイメージしやすいと思います。今回は Windows RDS (リモートデスクトップサービス)を使い、サーバーに対して、各社員のパソコンからアクセスすることでテレワーク環境を実現していきます。

【実践】実際にテレワーク環境を使ってみる

連載の最後では、実際に自分のパソコンからサーバーにアクセスして Office などのアプリケーションを起動させてみます。ご自宅のパソコンに Office をインストールしていない場合でも利用できますので、テレワークだけでなく自分専用の作業スペースとして使うことも可能になります。

Active Directory の役割

Active Directory の役割

リモートデスクトップの機能のみを使いたい場合に、必ずしも必要となる機能ではありません。ただし今回は、複数の人数で利用することを想定しており、こちらを導入すると利用者の管理の手間を大幅に削減することが可能です。例えば社内で経理担当の方や営業担当の方がいる場合、それぞれの担当者がお互いのファイルすべてにアクセスできる状態はセキュリティ的にも望ましくありません。こういった部署間や役割の違いによって制限をかけるという一般的な運用を Active Directory で実現します。(詳しくは連載の第3回で説明します)

Windows RDS の役割

Windows RDS の役割

基本的にサーバーは管理者のみがアクセスして必要な設定を行うもので、一般ユーザーがアクセスすることはあまりありません。また、サーバーの操作自体も通常のパソコンと異なる部分が多く、操作のための学習が必要になってきます。そこで Windows RDS を設定することで、ユーザーはまるで個人に割り振られたパソコンにアクセスするような使い方が可能になります。日常の業務で使用しているパソコンが Windows OSであれば、意識することなくいつも通りの操作で利用できます。また、サーバーは複数のユーザーから同時にアクセスされても耐えられる設計となっていますので、パソコンをユーザーの数だけ用意して設定するよりも、ずっとシンプルで効率的です。(詳しくは連載の第4回で説明します)

連載を通して構築する最終的なイメージ

連載を通して構築する最終的なイメージ

以上のような手順を通じて、最終的にはこのようなイメージの環境が出来上がります。

次回は、「第2回Windows サーバー環境を用意しよう」

では、いよいよ次回から実際の構築作業に取り掛かっていきます。第2回の記事「Windows サーバー環境を用意しよう」ではカゴヤのVPSを使い、簡単な操作で Windows サーバーを構築していきます。インターネット環境があればサーバーの構築が可能ですので、必要なものはインターネットにアクセスできるパソコンのみです。必要なライセンスと数量も同時に申し込めるので、テレワーク環境を使う人数などを確かめておくとよいかもしれません。

日額33円 で使える Windows Server

リモートデスクトップで Windowsアプリを24時間稼働

日額33円(月額913円)から利用できるWindowsOS環境。
コントロールパネルから選択するだけで簡単に利用開始できるので、ちょっとした検証からリモートデスクトップのWindows環境など様々な用途で活躍できます。