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【わかりやすい】ドメインがすぐに使えないときの確認方法と解消方法

公開
ドメインの反映が遅い

ドメインは申し込みさえすれば、その直後からすぐに使えるのでしょうか。レンタルサーバーの契約を済ませていたら、WordPressなどでWebサイトの公開やメールの送受信がすぐ可能になるのでしょうか。DNSサーバーでドメインのレコードを変更後、サーバーを切り替えがいつまで経ってもできないとき、どこに原因がありどうすれば解消できるのか。本記事ではこれらの不安や疑問に、主にDNSの仕組みよりわかりやすく解説しています。

ドメインへの設定変更が遅くなる場合とその理由

例えば運営中の Web サイトで公開中のテキストや画像を更新すると、更新内容がすぐに反映され、更新結果を画面で確認することができます。一方ドメインに関連する設定の更新では、すぐに更新内容が反映されないことがあります。

それは作業者が間違った設定をしたわけではなく、インターネットや関連するサーバー自体の仕組みに原因の一つがあるからです。

ドメインについてカゴヤのサーバー研究室では、以下の記事で詳しく解説しています。

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ドメインの設定を変更してもすぐに反映されない状況とは?

Web サイトやメールは普段は気にする必要はありませんが、以下の場合には注意が必要です。

  • 新規に独自ドメインを取得した
  • レンタルサーバー会社を引っ越してネームサーバーを変更した
  • CDNを利用するために DNSレコードで一部のレコードを変更した

カゴヤのサーバー研究室では、CDN について以下の記事でわかりやすく解説しています。

【図解】CDNとは?仕組みと技術の基礎知識

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ドメインがすぐに使えない理由とは

ドメインがすぐに使えない現象ですが、なんとなく時間が掛かっているという訳ではありません。その現象にはしっかりと理由があり、インターネット全体や利用者にとって有益なシステムでもあります。

ドメイン取得後にまずやること

一般的にはドメイン管理会社の管理画面で、ネームサーバーまたは DNS サーバーでAレコードや CNAME レコードなどを指定します。これで独自ドメインを使って、Web サイトの公開やメールの送受信などが可能になります。ただこの指定をしてもすぐ使える状態にはならず、ある程度時間が必要です。

DNSサーバー自体の更新は一定の頻度でしかできない

DNSサーバーに登録(キャッシュ)されている膨大な情報を頻繁に更新すると、インターネットに接続された回線や、関連するサーバー機器の負担が増えます。そのため更新頻度を比較的長めに、例えば1日(86,400秒)のように設定をします。1度設定変更をしてしまうと、次の更新時まではその設定内容は反映されません。

更新頻度を長くするもう一つの意義

DNS サーバーへの負担軽減の他に、関連するサーバーを外部からの攻撃より防御する目的で、更新頻度を長くすることがあります。決して万能ではありませんが、「DNSキャッシュポイズニング」攻撃からの防御に用いられています。

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ドメインの反映時間を短縮する設定とは

こちらの章ではドメインの反映時間を制御するときに用いられる言葉の意味と、反映時間の確認方法をまとめています。

 一般的なDNS サーバーの設定項目

ドメイン管理会社により、DNS サーバーの設定可能な項目や設定画面は異なります。いずれも重要な項目です。慣れるまでは入念に操作しましょう。

項目名内容
ドメイン名取得または移管などで登録した独自ドメイン名kagoya.jp
ホスト名(注)特定のコンピューター名www
DNSレコードレコード名「A」、「CNAME」など
IPアドレス(注)Webサイトを公開しているサーバーのIPアドレス111.222.333.444
TTLDNSレコードを保持(キャッシュ)する時間(単位は秒)3600(秒)

(注)用語についてカゴヤのサーバー研究室では以下の記事で詳しく説明しています。

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カゴヤ・ジャパンの「共用サーバー」プランの例では、以下のような管理画面にて設定を行います。詳細は「DNSレコードの設定」ページをご覧ください。

DNSレコードの設定画面

ドメインとサーバーのIPアドレスを関連付ける方法

DNSレコードとDNSサーバー(ネームサーバー)はそれぞれの目的はほぼ共通ですが、機能や設定方法は以下のように異なります。

DNSレコードDNSサーバー
(ネームサーバー)
ドメインに関連する
サーバーでの指定
個別に指定できる一括でしか指定できない
活用事例Webサーバーとメールサーバーを分けて運用するサーバーの引っ越しに伴い、ドメインに関連する情報をまとめて更新する
設定できる項目レコード名ネームサーバー名
設定例【Aレコードの場合】
・(ドメイン名)kagoya.jp
・(ホスト名)www
・(IPアドレス)111.222.333.444
・(TTL)3600
・(一つ目)ns0.kagoya.net
・(二つ目)ns1.kagoya.net
一般の利用者により
更新頻度の指定(変更)ができるか
おおむね可能おおむね不可

それぞれの違いは、以下のようにイメージすればわかりやすいと考えます。

(A)DNSレコードは電話帳の個々の項目
(B)DNSサーバー(ネームサーバー)は電話帳そのもの

(参考)ネームサーバーの概要と重要である理由について
https://kinsta.com/jp/knowledgebase/what-is-a-nameserver/

反映したか確認する方法

DNSサーバーの設定内容や方法が正しいか確認する方法があります。設定した画面で設定内容を再確認するのではなく、信頼できる別の方法や Web サイトなどで客観的にチェックすることが大切です。

 PCで確認する

Windows10 でも nslookup コマンドで確認できます。詳しい方法は以下の記事の見出し「DNSサーバーの確認」をご覧ください。

【図解】DNSサーバーとは?設定・変更と確認方法

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チェック専用のWeb サイトで確認する

ドメイン名(ホスト名)を入力するだけで、どのように設定されているかをインターネットから確認できるサービスがあります。その中で、筆者は以下を利用して確認し問題箇所を探したり、反映状況を随時把握しています。

nslookup(dig)テスト【DNSサーバ接続確認】
https://www.cman.jp/network/support/nslookup.html

WHOIS検索
https://tech-unlimited.com/whois.html

 ブラウザの機能を使い確認する

ブラウザにある開発者用の機能を活用する方法です。下図は Chrome 「デベロッパー ツール」の場合です。赤枠の「リモート アドレス」欄に表示されている数字は、公開中の Web サイトが使用するサーバーのIPアドレスを示しています。これで、ドメインに関連付けられているのはどのサーバーかがわかります。

これでレンタルサーバー会社の引っ越しにともない、ネームサーバー切り替え後の進捗状況を把握できます。注意点として、必ずブラウザのキャッシュをクリアしましょう。CDNが利用できているかもこちらの機能で確認できます。

リモート アドレスの場所

別のブラウザや別のPC、別の回線を使う

PCのブラウザなどのキャッシュやルーターなどの動作により正しく確認ができないとき、別のものに切り替えてあらためて点検するといいでしょう。インターネット回線を切り替えることも有効な手段です。

ドメインの反映時間の問題を少しでも解消する!

すぐに毎回解決できるわけではありませんが一例をご説明します。

TTL を調節する

TTL(Time To Live、直訳は「生存期間」)を、一時的に短縮してから DNSレコードで Aレコードを変更する方法があります。ドメイン管理会社によりできない変更できないことがあります。DNSレコードに登録(キャッシュ)されているドメインとサーバーのIPアドレスを結び付ける関連データを、自動的に更新する頻度が今回の「生存期間」です。通常では秒で指定し1時間なら3,600、一日なら86400 です。

すでに説明の通り、ふだんは TTL を長めに設定するのが望ましいと考えられています。ただしDNSレコードで Aレコードを更新する場合、一時的にTTLを可能な限り短く設定した方がより早く更新内容が反映できることがあります。更新が確認できたら、元に戻すことを忘れないようにしましょう。

カゴヤ・ジャパンのサポート情報では、以下のページで「DNS反映時間を早める(キャッシュの保持期間を短くする)方法」について解説しています。

他社からのウェブサーバー移転ガイド – KAGOYA Internet Routing

KAGOYA Internet Routing 他社からのウェブサーバー移転ガイドです。KAGOYA Internet Routingのカスタマーサポート情報、マニュアル、よくある質問、Q&A、FAQ、お問合わせはこちらへ。

TTL の限界

残念ながら、設定した時間がきたらきっちり更新されるわけではありません。一口に DNS といっても、サーバーの体系には階層があります。それらが一通り更新を終えるまでに、時間がかかることがあります。この時間にドメインとサーバーのIPアドレスとの関連づけるデータが、更新前後どちらになるか不安定なときも稀に発生します。

この時間は業者によって異なり、最長で48時間とも72時間とも言われています。デジタルに一瞬ですべてがパッと切り替わるのではなく、徐々に替わっていくことから、「浸透」というあいまいな言葉で表現されることもあります。なお「浸透」はどちらかと言うと一般の利用者からみたイメージで、業者からみて制御できる範囲とは若干異なります。

カゴヤのサーバー研究室では、DNSサーバーの階層構造について以下の記事でも解説しています。

【図解】DNSサーバーとは?設定・変更と確認方法

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DNS (Domain Name System) は、インターネットを支える大切な技術です。これがないと、Webサイトやメールの利用ができません。そもそも、ふだん使っている英数字のドメイン名と、Webやメールのサーバー機器にアクセスする番号 (IPアドレス) とは別物です。それらを変換する情報をDNSは保管して、提供するサービスを担当しています。この記事では、ドメイン名とIPアドレスを結びつけるこ…

まとめ

ドメインや関連するサーバーの設定には、思わぬところで想定外の難しさがあります。設定を変更する作業が重なるような、レンタルサーバー引っ越しなどではなおさらです。

カゴヤ・ジャパンではこれらの不安を解消するために、さまざまな設定作業の代行サービスを提供しています。

データ移行等の代行サービス

費用は掛かりますが、作業に慣れ問題点を熟知しているプロに依頼することで、何にも代えがたい安心感が得られ、時間の節約にもなると考えます。