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Ubuntu Desktopとは?UbuntuServerとの違いやインストール方法を解説

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Ubuntu Desktopの解説

Ubuntu Desktopは、初心者からプロフェッショナルまで幅広いユーザーに支持されているLinuxディストリビューションです。

無料で高性能なオペレーティングシステムを探している方、Windowsからの乗り換えを検討している方、プログラミングや開発環境を整えたい方に最適な選択肢となっています。

本記事では、Ubuntu Desktopの基本概念から、インストール方法まで詳しく解説します。これを読めば、Ubuntu Desktopの魅力を理解し、スムーズに導入できるようになるでしょう。

Ubuntu Desktopとは?

Ubuntu Desktopは、Canonical社が開発・提供する人気のLinuxディストリビューションです。

使いやすさと安定性を重視した設計で、Windowsや macOSに代わるデスクトップ環境として世界中で利用されています。GNOME(グノーム)デスクトップ環境を採用し、直感的なユーザーインターフェースが特徴です。

Linuxディストリビューションの中でも特に初心者向けと評価され、豊富なソフトウェアライブラリを備えています。最新バージョンでは、パフォーマンスの向上やセキュリティ強化が図られ、定期的なアップデートで常に最新の機能が追加されています。

オープンソースでありながら、Canonical社による長期サポート(LTS)版は5年間のセキュリティアップデートが保証されており、企業での利用にも適しています。無料で利用できるため、コスト面でも大きなメリットがあります。

Ubuntu DesktopとUbuntu Serverの違い

Ubuntu DesktopとUbuntu Serverの最大の違いはGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)の有無です。Desktopバージョンは初心者でも使いやすいGNOMEデスクトップ環境が標準搭載されていますが、Serverバージョンはコマンドライン操作が基本となります。

リソース消費の面では、GUIを持たないServerの方が軽量で、限られたハードウェアリソースを効率的にサーバー処理に割り当てられます。利用目的も異なり、Desktopはオフィス作業や日常利用に最適化され、LibreOfficeやFirefoxなどの生産性アプリケーションが標準搭載されています。一方、Serverはウェブサーバーやデータベースサーバーなどのサービス提供に特化しており、サーバー管理ツールが充実しています。

セキュリティ設定も異なり、Serverではより厳格なデフォルト設定が適用されています。

比較項目Ubuntu DesktopUbuntu Server
インターフェースGUIを備えているデフォルトではGUIが含まれない
(コマンドラインインターフェース(CLI)のみ)
主な用途日常のデスクトップ環境としての使用サーバー用途
(Webサーバー、データベースサーバーなど)
操作方法マウスやキーボードを使用して直感的に操作可能コマンドラインを使用して各種設定や操作を行う
利点・エンドユーザーが直感的に操作できるインターフェース
・Linux初心者にもアクセスしやすい環境
・リソースを節約
・サーバーのパフォーマンスを最適化
・特定のサービスやアプリケーションを効率良く稼働
リモート操作SSHを通じて操作可能
自動化スクリプトを使用して自動化可能
サポート期間LTS版:5年間(例:Ubuntu 20.04 LTS)
適している対象初心者や一般ユーザー特定のサービスやアプリケーションを効率良く稼働させたいユーザー

Ubuntu Desktopのおすすめポイント

Ubuntu Desktopの最大の魅力は、洗練されたGNOMEデスクトップ環境による直感的なユーザーインターフェースです。ドックやワークスペース機能を活用することで、効率的な作業環境を構築できます。さらに、テーマやアイコンセットの変更、拡張機能の追加など、細部までカスタマイズ可能です。

LibreOfficeやThunderbirdなどの実用的なソフトウェアがプリインストールされており、インストール直後からオフィス作業やウェブブラウジングが可能です。開発環境としても優れており、Python、Java、C/C++など多様な言語やフレームワークをサポートしています。

セキュリティ面では、ファイアウォール設定の容易さや定期的なセキュリティアップデートが提供され、マルウェアのリスクが低いのも特徴です。Windows/macOSからの移行ユーザーにとっては、無料で高性能なOSを使用できる点と、軽量で古いハードウェアでも快適に動作する点が大きなメリットとなります。

Ubuntu Desktopのインストール方法

Ubuntu Desktopのインストールは、初心者でも簡単に行うことができます。
詳細な手順は以下で説明していきます。

なお、KAGOYA CLOUD VPSのようにUbuntu Desktopのテンプレ利用が可能なサービスの場合、インストール作業不要でUbuntu Desktopの利用を開始できます。

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インストールに必要なスペック

Ubuntu Desktopをインストールする前に、必要なシステム要件を確認しておきましょう。最低限必要なスペックは、以下の通りです。

  • 2GHzデュアルコアプロセッサ
  • 4GBのRAM
  • 25GBの空き容量のあるハードディスク
  • USBポートまたはDVDドライブ

インターネット接続は無くてもインストール可能ですが、あったほうがインストール中に最新のアップデートを適用できるため推奨されます。

インストール前の準備

Ubuntu Desktopのインストールのために、公式サイトからISOイメージをダウンロードします。

公式サイトのISOイメージ

Ubuntu Desktopをインストールするためには、USBブートメディアの作成が必要です。空のUSBメモリを用意し、ツールを使って作ります。代表的なツールとしてはWindowsでは「Rufus」、macOSでは「Etcher」があります。

ここでは例としてEtcherで作成してみます。

まず、公式サイトからEtcherのインストーラーをダウンロードしてインストールしましょう。ツールを起動したら「Flash from File」でisoイメージを選び、「Select Target」でメディアを選びます。あとは「Flash!」を押すだけです。 完了したらUSBメモリを抜き、インストールしたいパソコンに挿してブートしましょう。

Etcherのインストーラー

インストール実施

USBブートメディアから起動したら、「Try or Install Ubuntu」を選択します。するとインストーラーが起動して言語設定の画面になります。日本語を選び、キーボードレイアウトも「日本語」に設定しましょう。

Try or Install Ubuntu

Wi-Fiネットワークの設定をします。

Ubuntuセットアップのネットワーク設定

「Ubuntuをインストール」を選択します。

Ubuntuセットアップのインストール画面

対話式インストールか自動インストールか選択します。autoinstall.yamlがあるなら自動インストールでも良いですが、通常は対話型インストールのほうが簡単です。今回は例として対話側インストールで説明します。

Ubuntuセットアップのインストールの種類選択

プリインストールアプリを入れるかどうかを選択します。最初からオフィスアプリ等を使いたい方は「拡張選択」を選びましょう。

Ubuntuセットアップのアプリケーション選択

続いてグラフィックスのデバイスドライバなどを追加で入れたい場合は必要なものを選択します。

Ubuntuセットアップの最適化画面

パーティションを分けるかどうかを選びます。既にUbuntuが入っている場合はデュアルブートにすることもできます。自分の好みの構成を選びましょう。

Ubuntuセットアップのディスク設定

管理者アカウントを設定します。

Ubuntuセットアップのアカウント設定

タイムゾーンを選びます。

Ubuntuセットアップのタイムゾーン設定

設定を確認して「インストール」を押します。

Ubuntuセットアップの準備完了

インストールが始まったら15?30分ほど待ちましょう。完了したら再起動を促されるので、USBメディアを取り外して再起動します。これでUbuntu Desktopのインストールは完了です。

Ubuntuのインストール完了画面

初期設定とセットアップ

Ubuntu Desktopのインストールが完了したら、再起動するだけですぐに使い始めることができます。最初にいくつかの設定を行うことをおすすめします。まず、システムを最新の状態に保つために以下のコマンドを実行しましょう。

sudo apt update
sudo apt upgrade

もし日本語環境になっていないなら言語サポートの追加インストールを行います。

sudo apt install language-pack-ja
sudo apt install language-pack-ja-base

Ubuntuには情報セキュリティのためのファイアウォールが附属しています。ネット接続する際にはこれをオンにしておきましょう。

sudo apt install ufw
sudo ufw enable

KAGOYA CLOUD VPSでのUbuntu Desktop利用

KAGOYA CLOUD VPSでは前述で少し触れたように、リニューアルによりコスパと性能の向上だけではなくUbuntu Desktopの利用が可能になり、リモートデスクトップ環境を手軽に構築できるようになりました。

この環境の最大の魅力は、場所を選ばずどこからでもアクセスできる点です。自宅のPCだけでなく、外出先のノートPCやタブレットからでも同じ環境で作業が可能になります。

KAGOYA VPSは高性能なCPUとメモリを搭載しているため、ローカル環境では重すぎるような開発作業も快適に行えます。また、ルート権限で自由にカスタマイズできるため、開発環境の構築やテスト環境の用意も思いのままです。

料金プランも月額上限550円(日額単位の利用可能)からと手頃で、用途に応じてスペックアップも簡単です。プログラミングやデザイン作業、チーム開発のための共有環境、あるいはリモートワーク用のワークステーションとしても最適です。

KAGOYAのUbuntu Desktop

KAGOYA VPSのテンプレートから簡単に導入できるので、ぜひ試してみてください。

まとめ

Ubuntu Desktopは初心者からプロフェッショナルまで幅広いユーザーに対応する使いやすいLinuxディストリビューションです。

無料で高性能、セキュリティ面も優れており、ソフトウェア開発やデザイン作業にも最適な環境を提供します。

インストール手順も比較的シンプルで、KAGOYAのVPSでも快適に利用できます。

Windows・macOSからの移行を検討している方や、安定したオープンソースOSを探している方は、ぜひUbuntu Desktopを試してみてください。

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