【VPS活用】 Nextcloud でクラウドストレージをつくってみた ~ サーバー構築編 ~

中小企業において、「テレワーク」や「働き方改革」などの文脈で、クラウド上に簡単にファイルを保存したり共有できる、クラウドストレージへの関心が高まっています。サブスクリプションで提供されているストレージサービスを、普段から利用されている方も多いのではないでしょうか。これらのサービスは容量に応じた月額料金が設定され、不特定多数のユーザーで同一の基盤を使用するケースが一般的ですが、法人利用の場合はコストやセキュリティの観点から導入に踏み切れないケースも多いようです。そんなご要望にお応えできるのが、Nextcloud です。

Nextcloud とは?

Nextcloud とは?

Nextcloud は OSS なので利用料金はかかりませんし、自分が管理するサーバーにインストールして運用すれば、保存されるデータを完全に自身の制御下に置くことができます。また、外部ストレージ連携機能もあるので、既存のストレージも有効活用できることが大きなメリットです。

ファイル操作は Webブラウザからのアクセス、アップロードなどができるのはもちろんのこと、Windows用、Mac用のデスクトップアプリや、iOS用、Andloid用のスマートフォンアプリを利用すれば、データの同期やバックアップも行え、どこからでも簡単に写真や動画を共有できるようになります。また、外部とファイルを共有したいときには公開URLをメールで通知することもシェアボタンから簡単に行えます。

その他にも、ユーザーとグループ間の読み書き権限の定義や、バージョン管理、監査ログなどビジネス用途で必須となる機能も充実していることが導入しやすいポイントです。

KAGOYA CLOUD VPS での導入方法

ここでは、KAGOYA CLOUD VPS インスタンスに Nextcloud をインストールする方法を説明します。
インストールに必要となる環境についてはこちら(https://docs.nextcloud.com/server/latest/admin_manual/installation/system_requirements.html#desktop-client)をご確認ください。
今回は記事の記載時点(2020年7月時点)で「推奨環境」とされている、CentOS8, PHP 7.4 で Nextcloud 19.0.0 をインストールします。環境作成時点での推奨環境を確認し、変更がある場合は随時該当バージョンに読みかえて進めてください。

1.CentOS 8 のインスタンスを作成

1-1.CentOS 8 でインスタンスを作成します

◇コントロールパネル > KVM > インスタンス
https://vps.kagoya.com/#/kvm/server

1-2.インスタンス一覧が表示されます

1-3.「インスタンス作成」をクリックします

1-4.インスタンス作成画面が開きます

1-5.任意のスペックを選択します。

1-6.パッケージは、CentOS 8 64bit を選択します

1-7.ログイン認証キーを選択します。

※ 未作成の場合はログイン認証キーを追加してください(ログイン用認証キー作成 https://support.kagoya.jp/vps/manual/index.php?action=artikel&cat=15&id=1&artlang=ja)。

1-8.その他必須項目を入力し、「インスタンス作成」をクリックします

2.サーバー環境の構築

2-1.はじめに CentOS のパッケージを最新の状態にします

2-2.Nextcloud のインストールに必要なパッケージをインストールします

2-3.Apache をインストールします

2-4.必要なPHPモジュールをインストールします

2-5.シンボリックリンクを張ります

2-6.MariaDB をインストールします

2-7.MariaDB の設定をします

2-8. 下記([mysqld]以外の部分)を追記します

2-9.MariaDB を起動します

2-10.自動起動設定を追加します

2-11.初期設定をします

※インストーラの指示に従ってmysqlのrootパスワード等を設定します

2-12.MariaDB にログインします

※パスワードの入力を求められるので先ほど設定したmysqlのrootパスワードを入力します

2-13.ログインできるとプロンプトが表示されます

2-14.データベースを作成します

※ここでは、例として以下の情報でデータベースを作成します
データベース名 : nextcloud
データベースユーザー名 : nextcloud
データベースパスワード : password
※安全なパスワードを設定してください。

3.Nextcloud のインストール

3-1. Nextcloudの最新パッケージのダウンロードURLを確認します

◇ Nextcloud Download Page
https://nextcloud.com/install/
> Download for server > Archive file > Download Nextcloud

3-2.確認したURLでサーバーにNextcloudをインストールします

※ここではバージョン19.0.0を /var/www/html/nextcloudにインストールします

3-3.Apache の設定ファイルを追加します

3-4.下記を記述します

3-5.Apache を起動します

3-6.自動起動設定を追加し、インターネット接続の許可設定を行います

3-8.http://storage.example.com/ にアクセスし、ログイン画面が表示されることを確認します

※設定はまだ行いません。DNSが反映し、設定したホスト名のURLでアクセスができることを確認してください。

4.SSLの設定

4-1.ここではLet’sEncryptを設置します

※ OSのバージョンの違いや、他社サービスでサーバーを作成した場合には、 git が初期インストールされていない場合があります。その場合は、” dnf install git -y ” と入力し、 git をインストールしましょう。

4-2.インストーラーの指示に従って次の項目を入力し、証明書を取得します

4-3.Apache に443番ポートのVirtualHost の設定をします

4-4.最後の行に下記を追記します

4-5.常時SSLにするため80番ポートのVirtualHost の設定にリダイレクトの設定をします

4-6.最後の行の直前の行に下記を追記します

4-7.Apache を再起動します

4-8.Let’sEncryptの自動更新をするためにcron設定をします

4-9.下記を追記します

4-10.cronを再起動します

4-11.https://storage.example.com/ にアクセスして初期設定を行います

管理者アカウント名: nextcloud
パスワード: password ※安全なパスワードを設定してください。
データフォルダー: /var/www/html/nextcloud/data ※このマニュアルの例
データベースを設定してください : 「MySQL/MariaDB」を選択
データベースのユーザー名: nextcloud ※このマニュアルの例
データベースのパスワード: password ※データベース作成時に設定したデータベースパスワード
データベースを設定してください: nextcloud ※このマニュアルの例
localhost: localhost

4-12.設定項目を入力後、「セットアップを完了します」をクリックします

Nextcloudのインストールが完了するとスタートアップ画面が表示されます。
(Nextcloud のバージョンによってスタートアップ画面のデザインが異なる場合があります。)

4-13. スタートアップ画面を閉じると、Nectcloudの画面が表示されます

4-14.以上でNextcloudのインストールは完了です

5.PHPの各種設定

Nextcloud>設定>管理>概要 を開くと、セキュリティ&セットアップ警告が表示されます。
パフォーマンス向上のためには次の設定を行います。

5-1.PHPの設定をします

5-2.以下を編集します

※Nextcloud の使用環境に合わせ、任意の値で設定を調整します

5-3.APCuの設定をします

5-4.下記に ‘memcache.local’ => ‘OCMemcacheAPCu’, を ‘installed’ => true, に追記します

5-5.OPcacheの設定をします

5-6.以下を編集します

5-7.Apache を再起動します

5-8.以上で Nextcloud の初期設定は完了です

次回の「~ ユーザー操作編 ~」では、Nextcloud を実際に使う方法をご紹介します。

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