サーバーOSとは?UNIX系とWindows系の違いをわかりやすく解説します

サーバーOSとは、高いネットワーク性能と安定性を求められるサーバー用に設計されたOSのことです。クライアントと呼ばれる多くのコンピューターからの接続要求に応えサービスを提供したり、それらを遠隔から管理したりするための機能も求められます。サーバーOSは主にWindows系・UNIX(Linux含む)系に分けられ、それぞれ適性が異なります。用途によってどちらを使うか決定しましょう。

サーバーOSとは

サーバーとは、高性能のハードウェアによって構成された単なる機械ではありません。クライアントPCが、WindowsやMac OSといったクライアントOSを必要とするように、サーバーにもサーバーOSと呼ばれるオペレーティングシステムが必要です。

クライアントOSとの違い

WindowsにしろMac OSにしろ、自宅やオフィスで利用するクライアントOSは画面表示や音声に関する機能を進化させてきました。Windowsが搭載する美しく操作しやすいグラフィカルなユーザーインターフェイス「Windows Aero」や、Mac OSが搭載する豊かな操作性を誇るメディアプレーヤー「iTunes」のような機能は、サーバーOSには要求されません。その代わりに多数の接続要求に耐え、常時安定的に稼働し、クライアントに対してサービスを提供するための機能に優れています。

もう1つの違いは接続数に関する違いです。たとえば代表的なクライアントOSの1つである「Windows 10」は、他のPCとファイル共有やプリンター共有ができる機能を備えていますがその上限は最大20まで。それ以上のPCから同時に接続を受け付けるためにはサーバーOSを利用する必要があります。

サーバーOSの種類

クライアントOSと同様にサーバーOSにもいくつかの種類があります。まずサーバーOSの種類として、大きく分けてWindows系・UNIX(Linux)系に分けられます。それぞれ以下にあげる製品・OSがあげられます。

Windows系サーバーOS UNIX(Linux)系サーバーOS
Windows Server Standard Edition・Windows Server Datacenter Editionなど Red Hat Enterprise Linux・Cent OS・Ubuntu・Solarisなど

両者を比較した場合、UNIX系の方がシェア率は高いようです。2014年時点のある統計では、UNIX(Linux系)サーバーOSの導入率が大企業の約8割に及ぶのに対し、Windows系サーバーOSが4割に満たなかったとのことです。
近年サーバーのクラウド移行が盛んですが、その際に選択されるサーバーOSもLinux系が多いようです。

UNIX系サーバーOSとWindows系サーバーOS

UNIX

ここではUNIX系サーバーOS・Windows系サーバーOSそれぞれを利用する主なメリットやデメリットをまとめます。サーバーOSを選択する際の参考にして下さい。

UNIX系サーバーOS

そもそもUNIXとは同時に複数のユーザーが利用できる「マルチユーザー」、同時に複数の処理を行うための「マルチタスク」を備えるOSとして開発されました。Windowsよりずっと前にUNIXはこれらの機能を実現しており、インターネットの標準的なプロトコル「TCP/IP」もUNIXによって開発されたものです。サーバーOSとしては元祖といえます。

UNIX系サーバーOSを使うメリット

UNIX系サーバーOSの中で、現在最もよく使われているのはRed Hat Enterprise Linux・Cent OS・Ubuntu などのLinux系のOS。そしてLinuxでよく言われるメリットが、オープンソースであるためライセンス料がかからないということです。ライセンスが必要なWindows系サーバーOSと比較してシステムの規模が巨大化するほどその差も大きくなります。

また攻撃対象になりやすくウイルスも多いWindows系サーバーOSと比較してセキュリティが高いとの評価があります。低スペックのサーバーで動作しやすく処理速度が速いのもUnix系サーバーOSのよく言われる特徴です。

UNIX系サーバーOSを使うデメリット

Windowsのように初心者でも操作しやすいGUIインターフェースではなく、キーボードでの文字入力をベースとしたCUI操作がメインであり、知識をもった技術者でないと操作しにくい点がデメリットとしてあげられます。そのため、技術者の確保も難しくなっております。またOSのライセンスは無償ですが、サポートについては有償での提供となります。

UNIX系サーバーOSがよく使われるシーンの例

Apacheという広く利用されているWebサーバー用ソフトウェアは、UNIX系サーバーOSのLinux上で利用されることが多いようです。Linuxの頭文字”L”、Apacheの”A”、それにデータベース管理システム「My SQL」の”M”、プログラミング言語PHPの”P”をあわせたLAMPという言葉があります。LAMPはWebアプリケーションを開発する際によく用いられるオープンソースの組み合わせとしてよく使われます。

Windows系サーバーOS

マイクロソフト社が販売するサーバーOSであり、自宅やオフィスなどでよく使われるWindowsと画面の構成や操作方法が似ています。クライアント向けのWindows OSと比較して、安定性・機能性が求められるサーバー向けにカスタマイズされています。Windows NT Server、Windows 2000 ServerからWindows Server 2003,2008,2012,2016とバージョンを重ね、以前まで指摘されていた安定性に関する問題も解消し、今では企業の基幹システムに利用されることも多くなりました。

Windows系サーバーOSを使うメリット

UNIX系サーバーOSと異なり、クライアント向けWindowsと同様のGUIが利用でき、初心者でも比較的操作しやすいことがあげられます。数多くの入門書やマニュアルなど、必要な情報が得やすいのも特徴です。その他、クライアントのPCとしてWindows OSが使われている場合に、Windows系サーバーOSであればその管理もしやすいメリットもあります。

Windows系サーバーOSを使うデメリット

Linuxと異なりソースコードは開放されておらず、利用にはライセンス料が必要です。またOSそのものに対するライセンスだけでなく、サーバーに同時接続できるユーザー(デバイス)分だけサーバーの利用権(CAL/ Client Access License)も別途必要となります。そのためUNIX系サーバーOSを利用する場合と比較して、システムの構築や利用をする際の費用が高くなります。

Windows系サーバーOSがよく使われるシーンの例

最もよく知られるのはActive Directoryと呼ばれるネットワーク上の資源やユーザーに関する情報や権限を一元管理するシステム。Active Directoryを利用すれば、管理者はユーザーを簡単に管理できる上に、クライアントのパソコンの設定を一括変更することもできます。WindowsがクライアントOSとして利用されている企業なら、ユーザーの権限などの厳密な管理が必要なサーバー用にも、Windows系サーバーOSはよく使われます。

UNIX系・Windows系の違いまとめ

ここまで説明したUNIX系サーバーOS・Windows系サーバーOSのメリット・デメリット・主な用途をまとめます。サーバーOS選びの際に参考にして下さい。

UNIX系サーバーOS Windows系サーバーOS
メリット ・ライセンスが不要で安価
・機能性・セキュリティが高い
・GUIベースメインで比較的管理がしやすい
・クライアントがWindowsのシステムを構成しやすい
デメリット ・CUIベースメインで運用には高い技術力が必要 ・ライセンス料が高い
よく使われる用途の例
・Webサーバー等 ・Active Directory、社内ファイルサーバー等

まとめ

いかがでしたか。専用サーバーやVPSを利用する際に重要な選択肢となるのがサーバーOS。UNIX系・Windows系で大きく分けられますが、それぞれの特徴が異なるのでそれを理解して、ご自身の運用に照らし合わせて選択することが必要です。その際、この記事を参考に、まずは両者の大まかな違いを捉えてから検討すれば、サーバーOSの選択がしやすくなるでしょう。

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