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AI対話エンジン「LIFE TALK ENGINE」を支えるカゴヤ・ジャパンの「SX-Aurora TSUBASAクラウド」

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SX-Aurora TSUBASAクラウド

カゴヤ・ジャパンが提供するスーパーコンピュータ「SX-Aurora TSUBASAクラウド」は、クラウド環境で利用可能な国内随一のサービスである。その圧倒的なパワーをフル活用しているのが、ウェルヴィル株式会社が提供するAI対話サービスの「LIFE TALK ENGINE」だ。

同社が本サービスを選んだ目的と狙いについて、ウェルヴィル株式会社 取締役CTO の樽井俊行氏にお話を伺った。

この記事は Software Design 2022年4月号 に掲載された取材記事です。

自由な対話と業務的な対話に対応した「LIFE TALK ENGINE」

―― ウェルヴィル社についてご紹介いただけますか?

コア事業は、AI 対話エンジンの「LIFE TALK ENGINE」のサービス提供です。中でも力を入れているのがヘルスケア分野です。弊社の事務所が東京大学医学部の分子ライフイノベーション棟にあり、医学系の先生たちとのつながりが多いことも理由のひとつです。

また、高級サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)分野で事業展開している企業が弊社に出資していることもあり、介護施設とのつながりも強くなっています。それらに加えて、不動産やスマートシティのコンシェルジュ、営業代わりになるアバターを使ったサービスも展開しています。

――AI対話エンジン「LIFE TALK ENGINE」とはどのようなものでしょうか?

「LIFE TALK ENGINE」は、日本語を理解し会話を行うAI対話エンジンです。話者との間で自由な対話を行い、その意味を解釈して応答することができます。予測不可能で文法的には正しくない話し言葉であっても、単語の品詞と統語論的な関係を内部的に構造化して理解していきます。

対話エンジンはさまざまな機能で成り立っています。話した内容を記憶する「記憶制御エンジン」、対話を誘導する「対話誘導制御エンジン」、そのベースとなる「意味解析エンジン」などです。それに加えて、550種類ほどの辞書や、会話の誘導を目的とした定義体を簡単に作るための「対話シナリオ作成ツール群」が用意されています。

通信制御など制御基盤も搭載された状態で構成されています。ここまでが「SX-Aurora TSUBASAクラウド」で動作するものです。それ以外にもアバターを生成するためのエンジンや各種端末システムなどもあります。

きめ細かな対応がカゴヤ・ジャパンを選んだ最大の決め手

――「SX-Aurora TSUBASAクラウド」を利用することになった経緯を教えてください。

我々がコンピュータで行う処理は、科学計算などとは異なり、いかにリアルタイムに応答できるかが勝負です。NECの「SX-Aurora TSUBASA」の担当部署とは以前から付き合いがあり、実験で使わせていただいたところ、何も調整していない状態で、NVIDIAのGPUを使った処理と比べて8パーセントほど速いことがわかりました。

その後、本番環境を用意して展開していくときに、NECの方から紹介していただいたのがカゴヤ・ジャパンのクラウドサーバです。最大の決め手は、対応がきめ細かく、いろいろな相談に乗っていただけたところです。

AI対話はさまざまなモジュールを通過するため、対話エンジンが使える時間はせいぜい400msが限界です。残りの時間を、アバターのためのレンダリングやTTSの音声合成などに費やしていきます。そのため、レスポンス重視という点で「SX-Aurora TSUBASAクラウド」を使わせてもらえたのは最大の成果といえます。

SX-Aurora TSUBASAクラウドの活用
導入事例の紹介ページ

ウェルヴィル株式会社 | 導入事例 | レンタルサーバーのカゴヤ・ジャパン

カゴヤ・ジャパンの導入事例のページです。ウェルヴィル株式会社の導入事例をご紹介します。

介護士のメンタルケアや認知症予防でアバターやロボットを提供

――今後の展開について教えていただけますか?

まずは介護施設への展開です。こちらは大きく分けてふたつあり、ひとつは介護を行う人たちのケアです。介護士たちの精神状態を敏感にキャッチして、メンタルをケアする事業の展開を考えています。

もうひとつは、介護を受ける高齢者を対象としたサービスです。日本には独居老人が500万人弱いるといわれています。認知症の予防には会話する機会が必要ですが、アバターやロボットを導入して、好きなだけ会話できる環境を提供したいと思っています。

個人向けとしては、東大が開発したスマホで自分の健康状態を管理するサービスがあり、そこにアバターを搭載する予定です。さらに、音声による自動問診機能の強化も予定しています。

「SX-Aurora TSUBASAクラウド」とは?

「SX-Aurora TSUBASA」は、PCle カード上に新開発ベクトルプロセッサを搭載したスーパーコンピュータです。ベクトルプロセッサの超高性能と、x86/Linux環境での扱いやすさを両立しているのが特徴です。

そのクラウドサービス版であるカゴヤ・ジャパンの「SX-Aurora TSUBASAクラウド」は、利用者がハードウェアや設備、ソフトウェアなどを所有することなく、これらのリソースを活用できるサービスです。

顧客の要望に合わせた月額固定料金制で提供されており、無料トライアルも用意されています。

月額8万円からスパコンを専有できる
SX-Aurora TSUBASA クラウド

――本日はありがとうございました。