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【入門】n8nとは?何ができるかや料金体系までわかりやすく解説

公開
n8nの解説

n8nは業務の自動化・効率化を実現できるツールのひとつです。自動化ツールはn8n以外にも登場していますが、なかでもn8nは世界中で広く採用されており、多くの企業にとって有力な選択肢になります。

この記事ではn8nとは何かといった概要からできること、料金体系、基本的な仕組み、他自動化ツールとの違いを分かりやすく解説しています。この記事を読めば、n8nが自社に適した自動化ツールか判断できるでしょう。

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n8nとは? | ノーコード・ローコードのワークフロー自動化ツール

n8nで作成できるワークフローのイメージ図

n8nはさまざまな外部サービスやAIエージェントとも連携が可能な、ノーコード・ローコードのワークフロー自動化ツールです。

n8nならSlackやGoogle Sheets、メールなどの業務ツールを統合し、手間のかかる業務を簡単に自動化できます。n8nを使うことにより、複数の業務ツールを何度も行き来する必要があるような多くのタスクが自動化されるわけです。

2019年6月にGitHub上で公開されてから瞬く間に普及し、現在では世界中の企業で採用されています。世界に比べ日本ではまだ普及しているとはいえませんが、多くの国内ユーザーが注目している状況です。今後、n8nを採用する企業は増えていくと想定されます。

n8nで何ができる?

n8nにできることは多く、そのために世界中で普及しています。それでは具体的にどのようなことができるのでしょうか。以下ひとつずつみていきましょう。

ノーコード・ローコードで直感的に自動化フローを作成できる

n8nが注目される最も大きな理由のひとつが、専門的なプログラミング知識がなくても自動化フローを作成できることです。n8nではドラッグ&ドロップにて「ノード」と呼ばれる処理を画面上に配置し、これらを線でつなぐだけで自動化フローが完成します。

エラー発生時には、問題の発生したノードが視覚的に表示されるのです。そのため豊富な専門知識をもつ運用管理者でなくても、簡単にトラブルシューティングができます。

さまざまなWebアプリ・クラウドサービスとの連携が可能

n8nはGoogle workspace・Officeなどをはじめ、一般によく使われるさまざまなWebアプリ・クラウドサービスとの連携が可能です。

Google workspaceやOfficeなどをメインの業務ツールとして使う企業は多いでしょう。こういった企業では、メインの業務ツールとほかのWebアプリ・クラウドサービスと連携しておこなう業務が少なくないはずです。n8nを使えば、それら多くの業務を自動化して膨大な工数を節約できます。

無制限のワークフローにより複雑なシステムの構築も可能

n8nでは簡単な連携だけでなく、条件分岐やループ処理を組み合わせて複雑なワークフローを構築できます。

さらに2025年8月にn8nでは全てのプランで、ワークフロー数やユーザー数などが無制限になりました。これによってコストを気にせず多くのシステムを自在に連携させ、大量のデータを処理させられるようになったのです。

n8nを使えば、複雑なワークフローを自在に組み合わせて、高度なシステムを構築できます。

AIエージェントの構築基盤としても利用できる

n8nはAIエージェントと連携するだけでなく、高度なAIエージェントの構築基盤としても利用が可能です。たとえば複数のLLMとツールを連携させ、自律的なAIシステムを構築したり、社内データと連携させたRAGチャットボットを構築したりできます。問い合わせメールのAI自動返信システムを構築したり、Slack上で自動応答をおこなうAIチャットボットを構築したりすることも可能です。

厳しいセキュリティ要件が求められるエンタープライズ向け業務基盤としても使える

エンタープライズ向け業務基盤には、厳しいセキュリティ要件が求められるのは言うまでもありません。n8nは以下の通りセキュリティも重視されており、安心して利用できます。

SOC2コンプライアンスn8nのセキュリティプログラムは、データセキュリティの国際的なセキュリティ基準であるSOC2に準拠しています。
GDPRを遵守世界で最も厳しいデータ保護法のひとつと言われるGDPRに準拠しています。
データ暗号化ユーザーアカウント情報やワークフローで利用する認証情報をはじめ、全てのデータがSSL/TLSなどで暗号化されています。

またn8nはクラウド版のほか、オンプレミスのサーバー上で動作するセルフホスト版があります。セキュリティ要件上、データを外部に出せない企業でも、n8nを採用できるのです。

n8nで作成するワークフローの基本的な仕組み

n8nを導入する際は、どのような仕組みでワークフローを作成できるか把握しておく必要があります。n8nでは、複数の「ノード」を自由に組み合わせることによってひとつのワークフローを作成するのです。

各ノードはドラッグ&ドロップにて、簡単に追加できます。ノードの種類は、以下の4つです。

種類概要
Triggerワークフローを開始するきっかけになるノード
Action実際の処理をあらわすノード
IF条件分岐によって処理を決定するノード
Functionカスタムスクリプトを組み込めるノード
n8nのワークフロー作成で使われるノードの種類

たとえば、以下のようなワークフローの例が考えられます。

【Trigger】Gmailにてメールを受信
【IF】メールの内容が条件に合うかチェック
【Action】条件に合うメールが受信されたらSlackへ通知

n8nではワークフローへ、AIエージェントを組み込めます。たとえば受信メールをAIエージェントに解析させ、条件に応じた処理を自動でおこなわせることができるのです。

n8nの基本的な使い方

n8nは簡単な手順で導入できます。ここではクラウド版・セルフホスト版にわけて基本的な使い方をみていきましょう。

クラウド版の場合

  1. n8nの公式サイトへアクセスし右上の「Get Started」をクリック
  2. 画面に従って設問に回答し先へ進む
  3. 「Invite team members to your workspace」画面では、一緒に開発するメンバーがいる場合にそのメンバーのメールアドレスを入力し「Invite」をクリックする(いない場合はSkipをクリック)
  4. ワークスペースが完成するのを待ち「Start automating」をクリックする

これで14日間のトライアルが開始となります。継続する場合は、後述するプランの契約が必要です。

セルフホスト版の場合

ここでは、最も一般的なDockerを使う流れを解説します。

  1. オンプレミスのサーバーやVPSなど、Dockerが動作する環境を用意する
  2. Docker EngineとDocker Composeをインストールする
  3. n8nの公式Dockerイメージを取得して起動する
  4. n8nコンテナが起動したらブラウザで管理画面へアクセスする(ローカル環境であれば「http://localhost:5678」へアクセス)
  5. はじめてアクセスした場合は、管理アカウントの作成画面が表示されるので、指示に従って必要情報を入力する

これで導入が完了です。ワークフローを作成できるようになります。セルフホスト版は個人や小規模用途であれば、後述する有料プランを契約せずに無料で利用することも可能です。

n8nで利用できるプラン・料金体系の種類

n8nには、以下4種類の有料プランがあります。自社の利用にあわせてプランを選択ください。

プラン名種別月額料金
()内は年払い時の
月額換算
主な特徴
Starterクラウド版€24(€20)・個人向け
・実行回数:2,500回/月
・同時実行数:5
・共有プロジェクト:1
Proクラウド版€60(€50)・小規模チーム向け
・実行回数:10,000回/月
・同時実行数:20
・共有プロジェクト:3
Businessクラウド版
/ セルフホスト版
€960(€800)・中小企業向け
・実行回数:40,000回/月
・共有プロジェクト:5
・SSO連携、Gitによるバージョン管理など
Enterpriseクラウド版
/ セルフホスト版
要問合せ・大企業向け
・実行回数:カスタム
・共有プロジェクト:無制限
・SLA付専用サポート ・監査ログなど
※2026年1月時点

セルフホスト版は上記有料プランを契約しなくても、自社サーバーやVPSなどで構築・運用が可能です。

n8nと他自動化ツールの違いは?

n8n以外でも、アプリを連携させ業務の自動化を実現するツールは複数存在します。そのなかでn8nを採用するには、他自動化ツールとの違いを知ることが必要です。

以下、n8nとよく比較される他自動化ツールとの違いを見ていきましょう。

名称特徴利用形態無料プラン
n8n拡張性に優れたノーコード・ローコードのワークフロー自動化ツールクラウド/セルフホスト
(オンプレミス)
クラウド版は試用期間あり。
セルフホスト版は無料での利用も可能。
Zapier圧倒的な種類のアプリと連携が可能なノーコードの初心者向けクラウド型自動化サービスクラウド月間100タスクまで
Makeビジュアルに優れた初心者向けクラウド型ワークフロー自動化ツールクラウド月間1,000オペレーションまで
Microsoft Power AutomateMicrosoft 365との連携に優れた業務の自動化ツールクラウド90日間の試用期間あり
DifyノーコードでAIアプリケーションを作成できるオープンソースのプラットフォームクラウドアプリ数:5
メッセージ数:200
※使い切り
代表的な自動化ツールの比較表

n8nとZapierの比較

Zapierは数多くのWebアプリケーションをノーコードで連携させることができる、クラウド型の自動化サービスです。

n8nと同様にノーコードでワークフロー作成が可能ですが、n8nに比べ機能が限定されています。裏を返せば高度なワークフローを作成できるn8nと比較して、初心者でも簡単に扱えるといえるでしょう。

Zapierの大きな特徴は連携が可能なアプリケーションの種類数です。2026年1月現在、n8nが連携できるアプリケーションの種類は公式によると1,000超とのことですが、Zapierは8,000超にのぼります。ただn8nは、独自APIをもつサービスであれば連携が可能です。

またn8nがクラウド・オンプレミス両方で使えるのに対し、Zapierはクラウド型のみの提供となっています。

そのほか、Zapierは無料で使える範囲が限定されている点も、n8nとの大きな違いです。Zapierの無料プランにて処理できるタスク数は100/月で、この制限を超える場合は有料プランを契約します。

Zapierの有料プランでは、タスク数が膨大化すれば料金が高額になる可能性があるため注意が必要です。一方でn8nはプランによってワークフロー実行数の制限はありますが、タスクの処理数による従量制課金はありません。

n8nとMakeの比較

Makeはビジュアルが優れ直感的に操作しやすいUIが特徴的な、クラウド型・ノーコードのワークフロー自動化サービスです。Makeもn8nと違って、クラウドのみの提供となっています。

Makeは初心者にも扱いやすい反面、n8nに比べると拡張性が限定的で複雑なシステムの構築には適していません。またMakeは無料プランがありますが、実行回数に制限があるので企業が本格的に運用するなら有料プランの契約が必要です。

n8nとMicrosoft Power Automateの比較

Microsoft Power Automateは、Microsoft365との連携に優れた業務の自動化ツールです。Microsoft Power Automateを使うことで、Officeなどを使った業務を簡単に自動化できます。n8nと違いMicrosoft Power Automateもクラウド型のみで、オンプレミスのサーバーにインストールできるプランはありません。

n8nと同様に、Microsoft Power Automateもノーコードでワークフローを作成できます。ただしMicrosoft系のサービスとの連携がスムーズである反面、それ以外との連携はn8nに比べ限定的です。

またn8nよりワークフローを簡単に作成できる一方で、拡張性ではn8nに劣ります。

n8nとDifyとの比較

Difyとは、ノーコードでAIアプリケーションを作成できるオープンソースのプラットフォームです。プログラミング知識がなくても、直感的なインターフェイスによりGPTやClaudeなどのLLMを使ったアプリケーションを作成できます。Difyもまた、n8nと違いクラウドのみの提供です。

n8nと同様にDifyもノーコードでワークフローを作成できますが、利用シーンや役割は大きく異なります。Difyの主な目的は、業務を効率化できるようなAIアプリケーションを開発することです。

一方でn8nは外部サービスをワークフローにて連携させ、それ自体で業務を自動化・効率化します。n8nが、Difyによって開発されたAIアプリケーションをほかの外部サービスと連携させ、業務効率化を実現することもできるのです。

このようにn8nとDifyは競合というより、互いのメリットを活かし合えるサービス同士といえます。

Difyとは何かや使い方については、以下記事で詳しく解説しているので興味があればあわせて参照ください。

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n8nを導入する際の注意点

n8nはノーコードで簡単に扱える反面、いくつかの注意点を理解しておかないと導入に失敗する可能性があります。以下、n8n導入時に把握しておきたい注意点をみていきましょう。

日本語の情報が限定的で学習コストが高い

n8nは海外で開発されたツールであり、世界に比べ日本では普及していません。そのため日本語の情報が限定的です。公式ドキュメントやコミュニティフォーラムは英語で、日本語の情報収集は難しいことがあります。トラブル発生時には、英語のドキュメントを読解したり翻訳したりして、情報を探しましょう。

またn8nはノーコードで複雑なシステムを構築できる反面、設定項目が多いうえに複雑です。高度なシステムを構築する際は、n8nに対する深い理解が求められます。

これらの点から、ほかの自動化ツールに比べても学習コストが高くなるのは否めません。

生産的な自動化システムを設計するには業務への理解や論理的な思考が必要

n8nはノーコードで簡単にワークフローが作れます。ただし生産的な自動化システムは、誰でも簡単に作れるとはいえません。

より高度で自社にフィットした複雑なシステムを構築するには、自社業務への深い理解や論理的な思考が求められるためです。外部ツールやAIエージェントと連携させる際は、当然それらの専門的な知識も求められます。

n8nを導入する際によくある質問

さいごにn8n導入時によくある質問をみていきましょう。多くのユーザーが疑問に感じる点なので、これらを知っておけばn8nに対する理解が深まります。

「n8n」は何の略称ですか?

n8nは「nodemation」(Node+Automation)を略した用語です。Nodeとは「接続点やプログラムの単位、個々の要素」を意味し、Automationは自動化と訳されます。両者をあわせnodemationとは「ノードの自動化」という意味になるのです。

そのうえで最初の”n”と最後の”n”の間に8文字あることから、略して「n8n」と呼称されています。

n8nの管理画面などは日本語に対応していますか?

n8nの管理画面は設定によって日本語化が可能ですが、実際に日本語で表示されるのは一部のみです。公式ドキュメントやチュートリアルなども、残念ながら日本語化されていません。英語の管理画面に慣れるようにしましょう。

なおコミュニティが翻訳のプロジェクトをすすめており、今後日本語化される部分は拡大していくものと想定されます。

n8nは商用利用が可能ですか?

n8nは商用利用が可能ですが、制限があり注意が必要です。

n8nは「フェアコード」という、従来のオープンソースとは異なる独自のライセンスモデルを採用しています。オープンソースでは、原則として使用を制限することはできません。

それに対しフェアコードモデルでは、ソースコードを公開し改変を許可しつつ商用利用に一定の制限を設けています。これは開発者が利益を獲得し、プロダクトの改良を持続できる環境を確保するのが目的です。

具体的にはn8nを使い、社内の業務を自動化・効率化するのは特に制限されていません。一方でn8nを使いホスティングサービスを構築して提供したり、自社が販売するシステムの一部にn8nを組み込んだりすることは制限されています。

商用での再販売やサービス提供をするには、エンタープライズ契約やn8n Embedと呼ばれる商用向けプログラムの利用が必要です。

まとめ

n8nは高い拡張性を誇る、ノーコード・ローコードのワークフロー自動化ツールです。n8nを使えば、さまざまな外部サービス・AIエージェントを連携させた業務を自動化できます。

競合となる自動化ツールに比べると設定項目が多い分だけ学習コストもかかりますが、複雑なシステムも構築できるでしょう。またセキュリティ性が高く、オンプレミスでの利用が可能なセルフホスト版も選べるため、大規模な組織での利用も適しています。

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