初心者におすすめ!特徴別Linuxディストリビューション 8選

Linuxを使ってみよう!と動き出したけれど、たくさんのディストリビューションを目の前に、頭を抱えてしまう方も多いのではないでしょうか。ここでは、Linuxディストリビューションについておさらいした上で、初心者へのおすすめを紹介していきます。あなたにとって、最適なディストリビューションを選択するのに役立ててください。

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Linuxのディストリビューションとは

WindowsやMacのOS(オペレーティング システム)のように、Linuxという1種類のOSはありません。そのかわり、Linuxはディストリビューションと呼ばれる、多くの種類によって構成されています。それぞれのディストリビューションは似ているようでも、全くの別物です。

一般的にLinuxディストリビューションは、利用目的に合うように、いろいろなアプリケーション(ソフトウェア)を集めたものです。サーバーへのインストールはもちろん、実際の利用がすぐにできるように、あらかじめセットしてあります。そのため専門的なエンジニアでなくとも、誰にでもある程度利用できるようになっています。

Linuxディストリビューションには系統が3つある

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Linuxのディストリビューションには大きく分けて、以下の3つの系統があります。それぞれの系統に、多くのディストリビューションが構成されているのです。判別しやすいように、すべてにユニークな名前がついています。

なお、今この文章を読むことができるのは、ディストリビューションに含まれているWebサーバーというアプリケーションが動作しているおかげです。

それでは、3つ系統について順番に説明していきます。

Debian系

1993年から公開されている歴史の長いディストリビューションの一つが、このDebian(デビアン)です。高度に開発され、敷居が高く難しい印象がありますが、決してそのようなことはなく、とてもユーザーフレンドリーです。例えば、APTというソフトウェア更新の仕組みなどにより、操作がしやすくなっています。

その優れた性能から、組み込み機器など多くの用途に使用されています。また、大人気のUbuntuというLinuxディストリビューションに発展しています。さらに、Raspberry Pi(ラズベリーパイ)という超小型PCのOSも、このDebianから誕生しています。なおこのOSはRaspbianと命名されています。

Slackware系

1992年から公開されている最古のディストリビューションです。スラックウェアと読みます。他の系統に比べて管理方法は複雑で、初心者には比較的難しいとされています。それは、安定性やセキュリティを重視する開発ポリシーがあり、使い勝手を優先していないとされているためです。しっかり検証してからソフトウェアを公開するというスタンスがあり、その分利用者の管理が煩雑になっているのでしょうか。

ただ実際にインストールし利用すると、他の系統とあまり変わらず、それほど難しいとは感じないと思います。なお、Slackware系の有名なディストリビューションには、openSUSEやPlamo Linux、Puppy Linuxなどがあります。

Red Hat系

1995年から公開されています。現在ではRed Hat(レッドハット)は、大きく2つに分類されています。一つ目は、有料で企業向けに特化したRed Hat Enterprise Linux (RHEL)です。もう一つはFedora(フェドラ)という無償のディストリビューションです。

特徴別:おすすめのLinuxディストリビューション

次に、特徴別におすすめのディストリビューションを厳選して紹介します。選ぶポイントは、操作性と軽量さそしてサーバー向きかどうかです。これらのポイントで、ぜひお目当てのLinuxディストリビューションを探し当ててくださいね。

【操作性】普段のPCと同じ感覚で使用できるもの

WindowsやMacと同じ感覚で利用したい方には、日本語環境も整っていて操作性の高いLinuxディストリビューションがおすすめです。今では、Linuxがデスクトップ用途としても普通に使うことができるようになっています。

(1)Ubuntu(ウブントゥ)

初心者向けに、最も人気が高いLinuxディストリビューションです。ちょっと聞きなれない名前ですが、南アフリカの言葉で「他者への思いやり」という意味があります。まさに、使い勝手を表している言葉だと思います。

デスクトップ用途で使用する場合には、推奨の動作環境がポイントです。Ubuntuの方が、Windows10と比較してメモリーは半分(1GB)で済み、他のスペックはだいたい同じです。比較的軽くなったといわれているWindows10よりも、Ubuntuはさらに軽快に動きます。

Ubuntu のコミュニティには、Ubuntu Japanese Teamと呼ばれる専門化グループがあり、日本語化へのサポート活動などを行っています。そのため、自然な日本語でUbuntuを利用できます。

こちらの統計によれば、Ubuntuの利用率は全体の3分の1以上で、トップになっています。やはり、それだけの利用者がいる安心感がUbuntuにはあると思います。

ubuntu

画像出典:https://www.ubuntulinux.jp/

(2)Zorin OS(ゾーリンオーエス)

UbuntuをベースにしたLinuxディストリビューションです。3タイプあり、その中でCoreが無償公開されています。

最新バージョン12ではデスクトップ環境は従来のものと違い、Windows7またはXPのデスクトップ風ではありません。むしろ、独自のデスクトップ環境を追求しているように感じられます。

日本語の環境にする設定は、従来のバージョンに比べてスムーズです。インストールの最初の段階で日本語を指定し、最後にlanguage packを入れると完了します。これで日本語入力もできます。

zorinos

画像出典:https://zorinos.com/
参考サイト:Zorin OS 12 リリース! Zorin OS 12を試す!(日本語化/基本設定と簡単な使い方)

(3)Linux Mint(リナックス・ミント)

デスクトップ用途として、最近注目を浴びているLinuxディストリビューションです。DebianとUbuntuをベースにしています。DistroWatch Page Hit Rankingという統計サイトによれば、Linux Mintの利用率は過去1年間ずっと1位を続けています。過去1か月間も同様です。(2017年2月23日時点)

日本語環境を整えるためには、Linux Mint Japanが提供する日本語化パッケージをインストールします。詳しくは、Linux Mint Japanのダウンロードページ内の項目「日本語化の方法」をご参照ください。

linuxmint

画像出典:http://linuxmint-jp.net/
参考サイト:DistroWatch Page Hit Ranking

【軽量さ】OSの入れ替えに。サクサク使えるもの

Windows XP は2014年にセキュリティサポートが終了しました。この代替OSとして、今もLinuxディストリビューションが注目されています。こちらの調査(2016年7月)から、やはりLinuxがデスクトップ用途として成長していることがわかります。

(4)Puppy Linux(パピーリナックス)

パピー(子犬)がマスコットになっているくらい、軽快なLinuxディストリビューションです。PC搭載のメモリーがわずか256MBで快適に動作します。この推奨のメモリー容量は、Windows10のわずか4分の1に過ぎません。また、Puppy Linux自体のダウンロードサイズは約100MBしかありません。そのため、ハードディスクにインストールする必要がないLive CDでも、OSを起動できます。

公式ではなくボランティアですが、日本語版が公開されています。ダウンロード先は、パピーリナックス 日本語版サイトの「ダウンロード」の項目に記載があります。

puppylinux

画像出典:http://openlab.jp/puppylinux/

(5)LxPup

Puppy Linuxをベースにしているため、さらに軽量なLinuxディストリビューションです。デスクトップ環境にはLXDEタイプが導入され、低スペックのPCでもスムーズに動くように設計されています。とにかく軽量さを求める方にはおすすめです。日本語の情報は決して多くはありませんが、操作は比較的簡単にできると思います。

lxpup

画像出典:http://lx-pup.weebly.com/
参考サイト:LxPup – Puppy Linux + LXDEを日本語化してみました

(6)linuxBean(リナックスビーン)

軽くて速くて即使えることを目標にした、Linuxの初心者向けのディストリビューションです。Ubuntuをベースにしています。メモリーの推奨は384MB 以上で、デスクトップ環境にはLXDEタイプが採用されているため、低スペックのPCから使用できます。また日本国内で開発されているため、インストールしてからすぐに日本語が使えます。

linuxbean

画像出典:https://ja.osdn.net/projects/linuxbean/

【サーバー向き】主に仕事の場でのサーバー用途に向いているもの

仕事の場などで、Webサーバーやメールサーバーを構築する場合に、おすすめのLinuxディストリビューションを紹介します。デスクトップ用途とは異なり、安定さとセキュリティを確保する場合には、やはり以下の2つのディストリビューションがおすすめです。

(7)Debian

これまで3つ系統の項目にて、Debianの概要を説明しました。ここではサーバー用途に絞り説明します。

Debianの日本語の情報は実に豊富です。初心者向けから上級者向けまで、インターネット上の公式情報やユーザーのプログが膨大で、書籍も多く発売されています。これでサーバーの設定で不明なことでも、自己解決ができる可能性が高まります。

詳しい設定方法が必要なのは、ディストリビューションのインストール時よりも、圧倒的にサーバーソフトウェアの設定時です。ディストリビューションによって微妙に異なるため、正しい情報を参照しなければなりません。

さて、サーバー用途ではデスクトップ環境は不要です。そのため、より低スペックのPCでも動作します。Debianでは、APT(Advanced Package Tool)というパッケージ管理システムがあり、個々のソフトウェアをコマンドで管理しています。

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画像出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/Debian

(8)CentOS(セントオーエス)

こちらの統計にあるように、CentOSの利用率(2016年)はUbuntuとDebianに次いで第3位です。インターネットには日本語の情報が多く、初心者の方にはおすすめのディストリビューションの一つと言えるでしょう。

サーバー用途として、どのLinuxディストリビューションにするか迷っている場合には、まずはCentOSから試してみることをおすすめします。Debian以上に、初心者向けの各種設定情報が公開されていると思うからです。

CentOSでは、Yum(Yellowdog Updater Modified)というパッケージ管理システムがあり、個々のソフトウェアをコマンドで管理しています。DebianのAPTとは見た目が若干異なりますが、実施内容は似ています。

centos

画像出典:https://wiki.centos.org/

まとめ

ここまでいかがでしたか。全てのLinuxディストリビューションをインストールして、利用することは現実的ではありません。そこでレンタルサーバー会社が提供しているサービスを一時的に利用して、手軽に比較検討してみてはいかがでしょうか。

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