ハイブリッドクラウドとは?メリットを構成例付きで分かりやすく解説します

ハイブリッドクラウドとはパブリッククラウドとプライベートクラウドなど異なるサービスのメリットをうまく組み合わせて利用する方法です。ここではハイブリッドクラウドの意味、そしてメリットと課題についてご紹介します。
ハイブリッドクラウド

ハイブリッドクラウドとは適材適所の組み合わせ

そもそもハイブリッド(hybrid)とは?

本来の意味は生物学から生まれ、異なるものの組み合わせです。最近多くの分野で使われているキーワードで、車などの交通機関やITを含む工業製品などで耳にする機会が増えてきました。ハイブリッドとつけば何でも未来型で、すごく良くなるイメージはありますが、結局は案件にもよるので、しっかりと見極める必要があると考えます。

一般的にハイブリッドクラウドは何の組み合わせか?

パブリッククラウドとプライベートクラウドの2つの組み合わせの説が多いようです。ここで素朴な疑問として、もともとクラウドとはパブリックな(開かれた)環境にあり、プライベートな環境にはないと考えることもできます。ところが現実には、プライベートなクラウドも存在します。というより、かつての企業内のネットワークそのものと言えるのではないでしょうか。そこで従来のプライベート版と、近年急拡大したパブリック版を融合させて、ハイブリッドクラウドができたと解釈することもできます
まとめると、ハイブリッドは適材適所、言い換えればいいとこ取りです。あるいは本来別々に存在していたものを、必要に応じて一つにまとめるための手段と考えられます。

なお、こちらの「カゴヤのサーバー研究室」では下記のコンテンツにて詳しく解説しています。併せて、参考にされてみてはいかがでしょうか。

プライベートクラウドとは?ハイブリッド/パブリッククラウド/オンプレミスとの違い、それぞれの意味を分かりやすく解説します
クラウドサーバーとは?共用・VPSとのメリット・デメリット比較まとめ

それでは次章より、ハイブリッドクラウドの具体的なメリットと構成例についてまとめていきます。

ハイブリッドクラウドのメリットと構成例

ここからは、ハイブリッドクラウドのメリットとそれに合わせた構成例をまとめています。これでクラウドのハイブリッド効果を理解できると思います。

比較的低価格でセキュリティを確保できる

ハイブリッドクラウドのセキュリティ対策
情報管理の点で、取り扱う情報によりセキュリティのルールの厳しさは変わります。全ての情報に対して等しく、厳重に対策することは理想ですが、当然コスト高となります。そこで機密情報などの重要情報はプライベートクラウドに、重要度の優先順位が低い情報はパブリッククラウドに分ける方法があります。これにより重要情報の機密性や完全性を確保し、リスクだけでなくコストも削減することができます。

いざというときのデータを守る

地震や津波だけでなく、マルウェア(malware)感染などでシステムに壊滅的な被害を受けた場合に、可能な限り早急な回復を目指すBCP(事業継続計画)の一環として、ハイブリッドクラウドの活用は有効です。その際に、物理的に異なる場所でデータをバックアップすることは、情報の可用性を高め、災害復旧(Disaster Recovery)に貢献します。

負荷分散ができる

ハイブリッドクラウドによる負荷分散
外部からの膨大なアクセスに対応するために、常時最強のサーバーやネットワーク構成を維持することは、一部の企業や事業を除き、無駄がありコストの負担が大きすぎます。そこで、必要な時に必要なだけマシンスペックを増強し、ピークが過ぎたら平常のスペックに戻す仕組みの導入が必要になります。この負荷分散の仕組みは、現状のパブリッククラウドで一般化しており、比較的容易にかつ低コストで導入できます。

ソフトウェアライセンスの適正利用

ソフトウェアライセンスをパブリッククラウド環境で利用できない場合には、ハイブリッドクラウド上で解決できる場合が多く、ソフトウェア資産の適正に活用できます。

簡単に切り離したテスト環境を作ることが可能

自前でテスト環境を全て用意するとコストだけでなく、構築の手間ひまがかかります。ところがパブリッククラウドのサービスを活用すれば、すぐに、そして低価格でテスト環境を用意できます。ただし、一部の高度にカスタマイズされたシステムなどは除きます。さらに重要なことは、本番環境への影響を気にしなくても自由に検証できることです。ここでも、必要な時に必要なだけマシンを活用すればいいのです。

ハイブリッドクラウドの課題

ハイブリッドクラウドの課題に悩む人
前章でみてきたように、ハイブリッドクラウドは一見全能のようですが、課題点として2点考えられます。

  • システム構成が複雑
  • コスト計算が複雑

まず課題点に挙げられることとして、パブリッククラウドとプライベートクラウドを同時に稼働しているため、システムについて管理者は両方を理解していなければなりません。当然ですが、さらにそれらを統合する仕組みと知識も必要になります。運用を継続して行うために、管理項目が増えます。
次に、全体のコストを下げるための試算が難しくなる傾向があります。よくある話しですが、パブリッククラウドのコストを下げると、プライベートクラウドのコストが上がってしまい、労力をかけた割に全体のコストは変化しないことも想定されます。

最適なコストで対応できるのがハイブリッドクラウド

このように、ハイブリッドクラウドはコストの最適化とその判断が難しくなりがちですが、無駄を省くことでコストパフォーマンスを上げることができます。そのためにパブリッククラウドとプライベートクラウド双方で、適材適所の組み合わせが必要となります。
カゴヤ・ジャパンは法人・企業様専用窓口があり、組織やビジネスの要望に合った計画を提案しています。これで組織固有の課題を解決して、ハイブリッドクラウド環境に移行することも可能になっています。利用されてみてはいかがでしょうか。

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