【再入門】コンテナ技術とは?基本をわかりやすく解説します

日常生活でコンテナは知っていても、IT業界のそれとどう関連するのかわからない方に向けに、この記事であらためて解説しています。もともとコンテナが使われてきたのは貿易業界で、そこでの意味もご紹介しています。これで、なぜコンテナが「技術」として大切かご理解いただけると考えています。キーワードは「整理整頓」と「効率化」です。

貿易業界の「コンテナ」とは?

まずは貿易業界で使われている「コンテナ」についてご説明しましょう。筆者が以前に担当した際の貿易業務の知識と、最近の状況をもとにまとめています。

そもそもコンテナとは?

入れ物、容器をさします。大小や用途などさまざまです。家庭用のプラスチック・コンテナもありますね。無くても生活はできますが、あれば助かります。生活用品を整理して限られたスペースを有効に活用できるからです。置き場所を変える場合には、コンテナの中身を一つずつ移動するのではなく、容器を丸ごと動かすだけなので楽ですよね。これらは昔からの知恵だと思います。

貿易では船に積み込む入れ物がコンテナ

貿易業界ではどうでしょうか。おもに国際間を行き来する大量の物流を支える手段として、多くの手順とルールで運用されています。おおまかにはサイズは40フィートと20フィート、用途は常温用と冷凍用として、国際的に標準化されています。適当に運用されている訳ではありません。

料金体系はコンテナ1本あたりの金額ですが、貨物の量が少ない場合には使った分だけ支払う仕組み(混載)もあります。サーバー業界と似ていますね。

利用目的とメリット

貿易では、大量の貨物を可能な限り早く低コストで簡単に、そして事故なく運搬する必要があります。それらのおかげで、企業活動や日常生活などが成り立っていると言えるでしょう。

昔からの入れ物の考えを具体的に応用したのが、この貿易業界での事例です。さらにIT業界でサーバーを管理する手法として発展してきたのが、本題のコンテナ技術です。次章からはこの「技術」について解説していきます。

サーバー利用でコンテナ技術が広がっている理由

サーバーの中身を整理整頓して、アプリやWebサイトの開発や管理を効率的に進行できることが最大の理由と考えます。それでは順番に確認していきましょう。

背景

ITで解決できるサービスが急拡大し、動かすサーバー機器が激増するなか、作業全般のスピードとコストを解消する方法が必要になりました。そこで、仮想化技術が誕生し発展してきました。その流れでコンテナ技術が生まれています。

サーバー利用でコンテナ技術とは?

サーバー管理を安全に早く、低コストで簡単に!と考えています。まさに貿易業界でのコンテナの目的そのものですね。概要をあらためておさらいしましょう。

仮想化とは

ひとつのサーバー上に、あたかも複数のサーバーがあるような設定をする技術のことです。

仮想化とコンテナ技術の関係

仮想化の発展型がコンテナ技術です。仮想化とコンテナ技術では、構成など詳細は異なりますが、目指す目的は共通と考えます。用語としては単純ですが、やはり膨大な関連技術と多くのルールで成り立っています。

以下のページでコンテナ技術について解説しています。併せてご参考にされてみてはいかがでしょうか。

【関連記事】
【入門】Dockerとは?使い方と基本コマンドを分かりやすく解説します

コンテナ技術のメリットとデメリット

捉え方はいろいろありますが、おもなポイントをまとめてみました。

■メリット

  • ITの資源(機器など)を有効活用できる
  • 多数のサーバーを同時に管理する手間が減る
  • アプリ開発作業がはかどる(開発から本番環境への移行がしやすいなど)
  • 起動と動作が軽快で、ストレスを抑え仕事が進む

実はメリットばかりでなく、デメリットもあります。

■デメリット

  • 基本的なサーバー設定方法以外に、学習する時間が必要になる
  • 土台となるOSとは別のOSを、コンテナとして稼働できない
  • ぱっと見てわからないことが多い(コマンド操作が多い)
  • 構築、設定や操作がとにかく複雑なイメージがある

もちろんデメリットは優先順位の高いものから、少しずつ改善されています。具体時には、本記事の最後で「コンテナ技術に関連する重要用語」にまとめています。

コンテナ技術が使われている現場

コンテナ技術が使われている現場

具体的に、どのような場面でコンテナ技術が活用されているのでしょうか。一例をご紹介しましょう。

システム開発の現場

わかりやすい例として、大規模なWebサイトを新規作成し、公開する場合を考えてみましょう。一般的には単独の環境で作業をする方が、全体の把握は容易で検証は比較的簡単です。

一方、複雑な動作をする機能を動作させる場合には、テスト環境が別にないと十分にチェックができません。また非公開にして、公開中のサイトとは別のテスト環境で実施が必要です。

このように環境を分けチェックする場合に、気を付けなければならないことがあります。それは、ふたつの環境がまったく同じでなければならないことです。比較的単純なコードならともかく、複雑な動きをするコードの場合には、テスト環境で動いていても本番環境で動作しない可能性があるからです。

これを防ぐため中身の個別プログラムはそのままで、入れ物のコンテナとして丸ごと移行する方法が採用されています。これで多くの開発者が、より簡単で確実に大規模な作業をできるようになりました。

関連技術と連動して非常時に対応

サーバーが不具合を起こして、公開中のWebサイトが突然利用できなくなる場合があります。一例では、多くの利用者が殺到して突然アクセスが集中する場合などです。これらのさまざまなリスクに対応する一つの方法として、負荷や不具合を自動的に分散する手法がとられています。

このようにコンテナとその関連技術は急成長しています。それでは、どのような関連技術があるのでしょうか。次章では、重要な3つの用語をご紹介します。

コンテナ技術に関連する3つの重要用語

コンテナ技術も単体では存在することはできません。やはり関連する多くの技術やルールとつながっています。これらはコンテナ技術をさらに使いやすくするために、日々急速に発展しています。

(1)Docker(ドッカー)

コンテナの代表的な技術です。なかでも軽快で使いやすく、普及しています。Dockerも貿易に関する用語で、港湾労働者の意味があります。コンテナを扱うプロの職人ですね。Dockerの導入や操作方法は、以下の記事をご覧ください。

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(2)Kubernetes(クバネティスまたはクーベネティス)

複数のコンテナをまとまりとして管理する方法です。前章で取り上げたように、非常時に威力を発揮します。高機能ですが、誰でも簡単に使いこなせるものではありません。習得し慣れるまで時間がかかります。

(3)Rancher

Docker + Kubernetes をより簡単に、より直感的に操作できる方法です。Webブラウザを使って、ほとんどの管理や操作ができるようになりました。こちらの導入や操作方法も「カゴヤのサーバー研究室」にて説明しています。以下の記事をご覧ください。

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【図解】Rancher(ランチャー)とは?をわかりやすく解説

まとめ

ここまでいかがでしたか。コンテナ技術は難しい印象がありますが、まずはイメージとして考えるとわかりやすいと思います。

カゴヤ・ジャパンでは、コンテナ技術がより身近にご利用できる「コンテナサービス」を提供しています。1ヶ月の無料トライアルを実施しておりますので、一度試してみてはいかがでしょうか。

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