
利用サービスとサービス導入を決めたポイント
Service
Point
パブリッククラウドと異なり月額定額制で試算コストを計算しやすいことに加え、必要費用も大幅に節約
システムのフロント部分に専用UTMを設置可能
クラウドサーバーと物理専用サーバー (ベアメタルサーバー) の併用が可能
この方にお伺いしました
情報技術開発株式会社
ソリューション本部 ソリューション企画部
担当部長 植島 淳一 氏
ソリューションビジネスのプロモーションやマーケティングを担当する、ソリューションサービス製品開発の責任者。tdiグループにおける、新しいソリューションビジネスの企画検討も行う。
植島氏が在籍するソリューション本部は、本記事で取り扱うデジタルサイネージサービス「DAiS Signage」だけでなく、AI・データ分析のビジネス、ERPなどを中心に手掛けている。デジタルサイネージを、来客分析と組み合わせて提案できるのも強みです。
会社のご紹介をお願いします
当社ではソフトウェア開発やITインフラサービス、組み込み開発など多彩なサービスを幅広い業種のお客様に対して提供しています。その上でお客様のニーズにあわせてサービスのコンサルティング・開発から保守・運用まで、ワンストップ提供させていただくのが私共の特徴です。
【tdiグループの提供サービス】
参照元:https://www.tdi.co.jp/company/business
デジタルサイネージサービス「DAiS Signage」とは
DAiS Signageは、サービス開始から8年目に突入したクラウド型のデジタルサイネージサービスです。「シンプルにかんたんに」をコンセプトとしており、遠隔監視・遠隔リブート・自発的リブート、一定時間オフラインでも稼働可能など多数の機能を備え、サイネージを設置した現場での負担を極限まで抑えたサービスとなっています。
現時点で全国の9割以上の都道府県にてサービス展開をしており、導入実績は1万台を超えています。家電量販店、大手酒造メーカー、百貨店、病院、官公庁、最近では建設業など、小規模の運用から数千台規模まで業種を問わず幅広くご利用いただいています。
他社サービスと比較した場合の強みを教えていただけますか
■現場に手間をかけない
まずは運用において、現場に手間をおかけしないということです。監視や自動リブートの機能を備え、機器にトラブルが発生した際も自動的に解消する仕組みを実現している点が強みです。
■操作が簡単で管理機能が充実
ブラウザ上の簡単な操作だけでコンテンツを配信できる上に、柔軟な設定が可能な管理機能もDAiS Signageの強みといえます。たとえば数千台の機器に対し一斉配信をかけられるのはもちろん、数台・数十台ずつグループを割り振りながらの配信や個別配信も可能です。
また年末年始やイレギュラーな営業時間の変更などでもあらかじめセットしておけば店舗側の営業時間にあわせて、指定した時間に配信ができるよう柔軟に対応する機能もあります。
配信のグルーピング関しても、DAiS Signageの強みと言えます。他社サービスではグルーピングはたいてい1階層までですが、DAiS Signageでは3階層まで設定した管理が可能です。
■本部側・店舗側双方向からの管理が可能
本部で全店舗の配信を一括で管理したいというお客様もいれば、店舗側で店舗独自の施策を打ちたいというお客様もいらっしゃいます。DAiS Signageでは店舗個別の管理者アカウントを作成する機能があり、本部からの管理も店舗ごとの管理も可能です。このように双方向からの管理ができる点も強みですね。
■移設・移行の作業も簡単
DAiS Signageには、店舗ごとにマスター情報のようなものをCSV形式のデータで管理できる機能があります。そのため店舗の移設が発生した場合や、配信先のスーパー様がかわって複数店舗の移行が必要になった場合の作業も簡単です。
KAGOYA のサービスを選ばれた理由を教えてください
実現したい要件 としては、下記の3点がありました。
数千台規模の端末のリクエストを遅延なく処理できること
24時間365日落とさないサービスであること
スケーラビリティがあること
DAiS Signageでは、コンテンツのアップロードや配信スケジュール登録のために、WebサーバーやDBサーバーを運用しています。これらサーバーの運用に採用したのが、カゴヤのクラウドサービス「FLEX クラウドサーバー」です。
DAiS Signageは定額課金で展開しているサービスですが、FLEX クラウドサーバーは月額定額制で、パブリッククラウドを使う場合と異なり、きちんとコストを計算した上で、お客様にサービス提供できる点は大きいですね。コストを計算できることで、ある程度の想定のなかでお客様向けのプランを設計することもできています。定額制のFLEX クラウドサーバーであれば、コンテンツが増えてもお客様の価格に転嫁する必要もありません。私共にとっても、お客様にとっても大きなメリットになっていると思います。
当社では一部お客様にはパブリッククラウドも利用しているのですが、従量制課金なので実際のコストは結果として出てくるまでわかりません。実は、パブリッククラウドで1,000台規模で運用した際、FLEXクラウドサーバーを使う場合に比べて、コストが2倍近くになるなど予想外の費用が掛かったことがあり、そういったケースではそこまで乖離が出ると思っておらず大変驚きでした。当初は「カゴヤのサービスと同じぐらいの料金になるかな」と想定していましたから。
パブリッククラウドにも良さはあると思いますが、サービスやお客様毎の利用想定に応じて、構成やコストを見極めて利用していくことが大事だと思います。
カゴヤのサービスでは、DAiS Signageのフロント部分にUTMを配置することができた点も大きいです。監視サーバー用に、カゴヤの物理専用サーバー「FLEX ベアメタルサーバー」を利用しています。このようにカゴヤ様のサービスは、こちらが実現したいことに対して柔軟な構成が可能だった点も選択させていただいた理由です。
ご提案
「FLEX クラウドサーバー」で高い可用性を実現
KAGOYA のサービスをご利用いただいていかがでしょうか
日本語のサポートが24時間提供されている点は、1つの安心材料になっています。以前、夜中にインスタンスの1つが動作しなくなった際に、当社側で解決できずKAGOYA様のサポートへ問い合わせたことがありました。その際には、KAGOYA様側の権限で再起動いただいて、無事解決しています。
スケーリングが必要になったときには、KAGOYA様と連携を取りながら対応できる点もよかったです。
パブリッククラウドの場合は、管理画面上から簡単にインスタンスの追加などができる点で手軽ですが、作業中のトラブルはユーザー側の責任です。一方でカゴヤ様に依頼して実行していただく場合には、双方で監視をしながら必要な対応を進めることが可能なので、全て自己責任で行う場合に比べて、一緒に作業していただける安心感があります。
またパブリッククラウドの場合は、社内のメンバーが誤って管理画面を操作しスケーリングを実行してしまう可能性もあります。その点、そういったミスが発生する不安がないのも安心材料です。
今後の展開をお聞かせください
デジタルサイネージでは、モニターに付属するカメラを使い来店された顧客の年代や性別などの属性データを収集することができます。このデータを活用して、お客様の販促活動を促進するようなサービスを展開したいと考えています。
たとえばサイネージが取得したエリア・売り場ごとの利用者層の情報からエリア毎のコンテンツ施策を打つことも可能です。
また、当社のAIやデータ分析を担当する部門と連携して顧客データを使って来客予測をすることもできるため、収集した顧客データを参考に、店舗運営の効率化も図れると考えています。
日本では、多くの企業でDX化が進んでいる状況です。
一方で、店舗で使うポスターやポップを紙で作るなど、世の中にはアナログなものも多々あります。
デジタルサイネージを軸にしながら、その周辺機能やシステムを適宜組み合わせることで、
そういった現場でのお客様のDX化の推進にも関わっていきたいです。
▶KAGOYA のサービス詳細は以下をご参照ください。
» KAGOYA FLEX
情報技術開発株式会社
〒163-1332 東京都新宿区西新宿6丁目5番1号 新宿アイランドタワー32階
https://www.tdi.co.jp/
【会社概要】
[代表者]三好 一郎
[設立](創業) 1968年9月2日
[事業内容]ソフトウェア開発、ITインフラサービス、システム運用サービス、データセンターサービス、組み込み開発、半導体評価・解析、ソリューションサービス