「サーバーのお守り」がなくなり、コストも読みやすくなった 地方IT企業が実感したクラウド化のメリット

合同会社しあんす

公開日:

会社名 合同会社しあんす
事業内容 システム受託開発やパッケージソフトウェア導入支援を中心に、サーバー・ネットワーク機器の提案から導入までを手がける。岩手県内の企業を中心に幅広いIT支援を提供。
企業URL https://www.cyans.jp/

ご利用中のサービス
  • FLEX / クラウドサーバー
採用の決め手
  • VMware環境を活かしたスムーズなクラウド移行が可能
  • 月額固定料金による分かりやすい料金体系
  • 的確な提案と明確な回答による安心感

岩手県を拠点に、企業向けシステムの受託開発からパッケージソフトウェアの導入、サーバーやネットワークなどIT機器の導入支援までを幅広く手がける合同会社しあんす。同社は顧客企業のオンプレミスサーバーが更新時期を迎えたことをきっかけに、KAGOYAのFLEXクラウドを提案・導入し、顧客のシステム基盤をクラウドへ移行してきました。
今回はKAGOYA FLEXを選ばれた決め手や導入後の効果、実際の顧客事例について、田鎖 亨様にお話を伺いました。

 

 

御社の事業内容を教えてください

岩手県のお客様を中心に、システム受託開発からIT機器の導入支援まで幅広くサポート

私たち合同会社しあんすは、岩手県のお客様を中心に、システムの受託開発やパッケージソフトウェアの導入を手がけている会社です。システムを導入する際には、それを動かすサーバーやパソコン、ネットワーク機器なども必要になりますので、そうした機器類のご提案から導入支援までを含め、ITに関する事業を幅広くサポートさせていただいています。

 

インフラやシステム開発に関する社内の体制について教えてください

正社員は私を含めて4名という少人数の体制です。基本的にはこの4名でシステム開発から機器導入、パッケージソフトウェアの導入支援までを担当していますが、当然すべてを自分たちだけでまかなうのは難しいため、パートナー企業様にお手伝いいただきながら導入を進めるケースもあります。

 

 

KAGOYA FLEX導入前は、どのような環境でシステムを運用されていましたか

お客様社内のオンプレミスサーバーでVMware環境を運用、5年ごとの入れ替えが負担に

合同会社しあんす 田鎖 亨様

これまでは、お客様の社内にオンプレミスサーバーを導入していただき、そのお客様の社内でサーバーを構築・運用していただくのが基本のスタイルでした。多くの場合、VMwareによる仮想環境上でシステムが稼働しているケースが多かったですね。

こうしたサーバー機器やパソコンは、一般的に5年程度を目安にリース契約を更新するお客様が多いのですが、5年経つたびにサーバーの入れ替えを検討し、社内で稟議をあげて社長決裁をいただく、という手間が毎回発生していました。私たちがご提案する機器の妥当性を都度お客様社内で判断していただく負担も大きく、お客様にとっても私たちにとっても、5年に一度のこのサイクルが悩みの種になっていたのです。

 

リプレイスを検討することになった具体的な経緯を教えてください

そうした背景に加え、近年はクラウドが比較的一般的に使われるようになってきたこともあり、お客様の方から「うちもクラウドにしてみたい」というお声をいただくようになりました。以前はクラウド導入後に想定より費用が高くなってしまったといったネガティブな情報を耳にして及び腰になるお客様が多かったのですが、ここ数年でそうしたイメージも薄れ、まずは話を聞いてみようと前向きに検討いただけるお客様が増えてきたと感じています。

 

 

クラウド化にあたり、VMware環境やWindowsアプリケーションが確実に稼働できることが必須要件だったそうですね。その背景を教えてください

お客様がお持ちの既存システム資産を、そのまま安全に持ち込める環境が必要だった

すでにオンプレミスサーバー上でVMwareを使い、その上で業務アプリケーションを動かしているお客様がいらっしゃいました。当時使用していた仮想化関連のアプリケーションを提供していた会社は、その後別会社に移管されており、AzureやAWSに持って行った場合に同じように動作するのか確認する術がなく、リスクを検証する時間もありませんでした。そのため、クラウド化にあたってもVMwareを基盤とした環境であることが必須の条件になったのです。

Windowsアプリケーションについても同様です。当時のWindows環境を前提に作られたアプリケーションをそのまま使いたいというご要望があり、最新のWindows OSでは動作しない可能性もあったため、当時の環境をそのまま持ち込める仮想環境が理想でした。VMware基盤で、なおかつ従来のWindows環境をそのまま動かせることが、サービス選定の必然の要件になりました。

 

 

数あるクラウドサービス・データセンターサービスの中で、KAGOYA FLEXを選ばれた決め手を教えてください

「VMwareは大丈夫です」とはっきり答えてくれたのはKAGOYAだけだった

VMwareの仮想環境を提供してくれるクラウド事業者を探していたところ、たまたまKAGOYAのホームページを見つけ、問い合わせをさせていただきました。すると「VMwareは問題なく使えます」と、対応可能なメニューまで含めてはっきりご説明いただけたのが、選定の大きなポイントになりました。

他のクラウド事業者にも同じ質問をしたのですが、なぜかストレートに答えていただけず「動くかどうかはやってみないと分かりません」というような、はっきりしない回答をいただくことが多かったのです。その中でKAGOYAさんは率直に回答してくれたので、本当に助かりましたし、こちらのやりたいことを伝えると「こういうメニューがありますよ」と的確なご提案もいただけたので、迷いなく選ばせていただきました。

 

AWSなど他社のクラウドサービスと比較された際、何が大きな違いとして挙がりましたか

AWSやAzureも検討し、それぞれのご担当者様から丁寧にアドバイスをいただいたのですが、最終的にネックになったのはコストの試算でした。多くのメニューが従量課金制で、月額の費用が最大でいくらになるのか正確に見積もることができなかったのです。お客様に「月額いくらぐらいになりますか」と聞かれても「100円から20万円の範囲です」というような曖昧な説明しかできず、これでは提案しづらいと感じていました。

業務システムは1年で終わるものではなく、5年、長ければ10年単位で使い続けることが多いため、毎月上下する変動費よりも、毎月これだけかかると分かる固定費のほうがお客様にとっても予算化しやすく、説得力があります。その点、KAGOYA FLEXはシンプルな価格構成だったので、お客様への提案がしやすく、比較検討の際にも大いに参考になりました。

 

 

お客様によってライセンスの持ち込みと、OS・CALのサブスクリプション利用を使い分けていらっしゃると伺いました。この使い分けの考え方を教えてください

はじまりはコスト事情から。今では既存ライセンスを活かしたコスト最適化の選択肢に

正直に言うと、当初は明確な狙いがあって使い分けていたわけではありませんでした。フレックスサーバーを利用いただく際、サーバーOSや各種ライセンスをイニシャルコストとして一括でご用意いただこうとすると、それだけで数百万円規模になってしまいます。またソフトウェアライセンスのみのリース契約は難しく、費用を捻出できないという事情があり、ライセンスもサブスクリプションで調達する形をとったのが実態でした。

ただ実際に運用していく中で、既存のOSライセンスをお持ちのお客様であれば、そのまま持ち込んでいただいたほうがコストを抑えられることが分かってきました。そのため、現在はライセンスをお持ちのお客様には持ち込みを、お持ちでないお客様にはサブスクリプション利用をご提案し、明確にコストダウンにつなげる使い分けをしています。

 

 

拠点間VPNやルーターお預かりサービスをご利用いただいていますが、どのような目的で活用されていますか

既存のVPNルーターとの相性を重視し、お預かりサービスを活用

もともとお客様の環境で導入いただいていたVPNルーターとの相性を考え、「これを持ち込めば間違いなく動く」という安心感からルーターお預かりサービスを利用しています。拠点間VPNを構築する際、他社メーカーのVPNルーターが混在するとトラブルの原因になりやすいため、なるべくそうした事態を避けたいという狙いもあります。

 

一部、あえてオンプレミス環境を継続されているサーバーもあると伺いました。クラウドとオンプレの使い分けの判断基準を教えてください

クラウド環境に移してみたところ、パフォーマンスがまったく出なかったアプリケーションや、そもそも安定稼働のためにWAN環境ではなくLAN環境が前提になっているアプリケーションも中にはあります。そうしたケースでは無理にクラウド化して工夫して動かすよりも、オンプレミスのまま使っていただいたほうがお客様のためになると判断し、継続利用いただいています。実際に試してみてダメだったものや、これまでのトラブル事例からクラウドに持っていくと遅くなりそうだと分かっているものは、あえて移行しない、という考え方です。

 

 

実際にKAGOYA FLEXを基盤としてご提供されている協同組合様の事例について教えてください。導入前はどのような課題を抱えていらっしゃいましたか

10年以上かけて作り上げた独自システムを、そのままの形で動かし続けたい

こちらのお客様は、私たちが開発したシステムではなく、お客様自身が10年以上かけて独自に開発・運用されてきたシステムをお使いでした。長年独自開発を続けてきたということは、裏を返せば最新のOS環境や最新のハードウェア基盤では動作しないという問題を抱えているということでもあります。そうしたシステム資産を今後も運用し続けなければならない一方、5年ごとにオンプレミスサーバーを調達するための事務作業負担や、切り替え作業にかかるコストも課題になっていました。

 

その課題をどのように解決されましたか

まずはシステムを維持するという課題を優先し、FLEXサーバー上に仮想環境を構築して、お客様が使われていた古いサーバー環境をそのまま移植する形をとりました。既存のOS環境をそのままFLEXサーバー上に乗せる形をとったため、移植作業そのものにそれほど手間はかからず、当初想定していたよりもコストダウンにつなげることができました。

 

導入後、エンドユーザー様からはどのような評価や反応がありましたか

KAGOYAという名前を直接評価されるお声というよりは、サーバーの「お守り」から解放されたことを喜んでいただいています。オンプレミス時代は、計画停電の際にサーバーを落として作業終了後に電源を入れ直す対応や、サーバー前面のLEDランプに異常がないか定期的に確認していただく必要がありましたが、クラウド化によってそうした心配がまったくなくなったと伺っています。

 

 

KAGOYA FLEXを導入されたことで、どのような効果を感じていらっしゃいますか

月額固定費でコスト管理がしやすくなり、運用面の負担も大きく軽減

月々サーバーのスペックが大きく変わる必要のないお客様が多いこともあり、月額固定費で運用できることでコスト管理や予算計画が立てやすくなったと感じています。またオンプレミス運用時代は、サーバーのディスク障害を知らせるLEDランプが点灯していても、お客様が気付かずトラブルに発展してしまうケースもありました。運用そのものをKAGOYAさんにお任せできるようになったことで、そうした導入・運用面のコストを大きく下げられたことも大きなメリットです。

災害への不安から解放される、精神的な安心感も大きい

地震や水害など、近年は日本全国どこでも災害のリスクと無縁ではいられません。「うちのオンプレサーバーは1階にあるけど大丈夫なんだよね」とお客様から聞かれることもありましたし、私自身、東日本大震災の際には沿岸部のお客様のサーバー機器を、ネットワークも電源も復旧の見込みが立たない環境から内陸の営業拠点へ引き上げ、ネットワークを新たに構築して業務を継続したという苦い経験もあります。

クラウドに置いておけば絶対に安心とは言い切れない部分もありますが、少なくともオンプレミスサーバーをクラウドに移したお客様の運用負担は確実に軽減されています。実際、KAGOYAさんのデータセンターがトラブルに見舞われたことはなく、安心して利用させていただいています。日々サーバーの状態を気にかけなくてよくなったという精神的な安心感は、想像以上に大きなメリットだと感じています。

 

 

今後カゴヤのサービスに望むことはありますか

クラウドに踏み切れないお客様への提案力強化を、経験値のフィードバックでサポートしてほしい

KAGOYAさんのサービスは非常に堅実で、これまで導入して困ったという経験はありません。最初のお客様をご案内する際も、無理な売り込みをされることなく安心してスタートできましたし、今でも安心して利用させていただいています。

一方で、パフォーマンスの問題などを理由にクラウド化に踏み切れないお客様も、まだまだいらっしゃるのが実情です。そうしたお客様に対して、どのような事例やご提案を差し上げれば課題解決につなげられるのか、というところは今後の課題だと感じています。KAGOYAさんには他にも多くのケーススタディをお持ちだと思いますので、そうした経験値をフィードバックしていただき、私たちのような販売店と伴走していただけるようなサービスメニューがあれば、とてもありがたいですね。

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