提案された移行案は3つ KAGOYAのサポートと二人三脚でクラウド移行を実現

株式会社シルフィード

公開日:

会社名 株式会社シルフィード
事業内容 システム開発/サーバー構築・運用/ホームページ作成など
企業URL https://silpheed.jp/

代表取締役 秦 直紀 氏:会社の運営管理をはじめ、総務・経理的な役割からシステム担当まで幅広い業務に携わっておられます。

ご利用中のサービス
  • FLEX / クラウドサーバー
  • FLEX / ベアメタルサーバー
採用の決め手
  • 顧客企業(電力系通信事業者)での採用実績と信頼性
  • 希望する構成とコストのバランス
  • 技術的な疑問やトラブル発生時の手厚いサポート

株式会社シルフィードは、企業向けシステムのオーダーメイド開発からサーバー構築・運用までワンストップで提供しています。同社はエンドユーザー向けシステムの基盤として、2019年にKAGOYAのベアメタルサーバーを導入されました。その約5年後には、同サーバーの障害がきっかけとなり、KAGOYAのFLEXクラウドへ移行されています。
今回は移行経緯やサービス選定理由、KAGOYAと二人三脚でおこなわせていただいた移行作業について代表取締役 秦 直紀様にお話しを伺いました。

 

 

御社の事業内容を教えてください

オーダーメイドのシステム開発からサーバーの構築・運用まで一括で請け負う

シルフィードは、システム開発をメインとした会社です。お客様の「こういったものが欲しいんだよね」という要望に応え、いちからオーダーメイドでシステムを開発しています。そのうえで、そのシステムを運営するサーバーの構築や運用管理まで一括で請け負っている会社です。また企業のいろいろなホームページ用のCMS構築・ECサイト構築などもおこなっています。

 

ー具体的にはどのようなシステムの開発や運用管理をされているのでしょうか

全国各地スーパーの各種会員機能システムや工場の生産管理システム、医療系のシステムなども手掛けています。

 

ー医療系のシステムなどはセキュリティの要件が厳しそうですね

そうですね。

 

 

カゴヤのベアメタルサーバーを導入したきっかけを教えてください

顧客企業が利用していたため安心して導入できたうえ、希望する構成に対してコストが見合った

株式会社シルフィード 代表取締役 秦 直紀 氏

カゴヤさんのサービスは、弊社の顧客であるTOHKnetさん(東北電力グループの電力系通信事業者)も採用しているということで安心感がありました。要件が厳しい電力系通信事業者のレンタルサーバーをOEM提供している会社のサービスなら、信頼できるだろうと思ったのです。
新しく開発した顧客システム用のサーバー環境を確保するにあたって、選択肢はいろいろありました。ただ、こういった背景もあり「カゴヤさんのベアメタルサーバーなら安心して使えるかな」と考えたのがひとつです。

またベアメタルサーバーは、FortiGateが使えたのも大きいですね。顧客が「FortiGateを使いたい」と希望していたのですが、選択肢のひとつだった他社サービスでは持ち込みでしか使えませんでした。
それでは管理も大変ですし、機器の持ち込み費用がかさんでコストも見合わなかったのです。FortiGateが最初から使えるカゴヤさんのベアメタルサーバーなら、コストが抑えられたことも採用の大きな理由でした。

 

 

カゴヤのベアメタルサーバーはスムーズに導入できましたか?

技術的な不安があったときは、逐一サクッと対応してくれたのでスムーズに移行できた

契約時や導入時の不安やトラブルは特になかったですね。契約の最終段階では、営業の居鶴さんに加えセールスエンジニアの伏見さんも、サービス説明のためエンドユーザーを訪問いただきました。その際、技術的な疑問・不安についてエンドユーザーに対して丁寧に説明してもらい「それでいいんじゃないか」ということになったのです。

契約後の環境構築にあたっても、特に大きな問題はありませんでしたね。何かあったときは、その都度伏見さんに問い合わせたら「じゃあ、こうしましょう」ということでさくっと対応いただけました。
ちょっとこちらで忘れていた設定があったのですが、それもすぐ対応していただけたので助かりましたね。FortiGateのVPN設定も一発で成功しました。

カゴヤ・ジャパン フィールドセールス 居鶴

 

 

ベアメタルサーバーからFLEXクラウドへ移行したきっかけを教えてください

ベアメタルサーバーのディスクとRaidコントローラの障害がきっかけになった

ベアメタルサーバーを使い始めてから5年程たったときに、ステージング環境のディスクが障害で壊れてしまったのです。その際にサーバーを再起動したら、Raidコントローラーまで同時に壊れて復旧不可能な状態になりました。

ステージング環境での障害だったので、幸い目立った実害はなかったのですが「ちょっと勘弁してほしいな」と思ったのが正直なところです。今後どうするか考えたときに、FLEXクラウドへの移行案があがりました。
クラウドへ移すことで、このような物理的なディスク障害のリスクを大幅に軽減できると考えたのです。契約から5年経過して障害のリスクが高まっていることも考慮し、エンドユーザーに予算をとってもらいリプレイスすることになりました。

 

ーディスク障害だったとのことですが、バックアップは取られていましたか?

普通のデータはバックアップがあったのですが、環境自体は取っていませんでした。そのため、いちから全部再構築することになったのです。このあとカゴヤさんから「Acronisを導入すればディスクイメージを保存でき復旧しやすくなる」と提案いただきました。それで復旧後からはAcronisを導入し、ディスクイメージをとるようにしています。

 

 

クラウドへの移行にあたって最も気を付けていたポイントを教えてください

エンドユーザーに最も迷惑がかからない方法を、カゴヤさんが一緒になって検討してくれた

エンドユーザーになるべく迷惑をかけないため、移行中もシステムが停止してしまう時間をできるだけ短くしなくてはなりません。その方法を、カゴヤさんが一緒になって検討してくれました。
どうやって新旧の環境を並行稼働させながら移行させるかで、カゴヤさんには3通りの方法や見積もりを提案してもらったのです。そのなかで、ああでもないこうでもないと一緒になって検討して、最終的には一番シンプルな構成がよいだろうということで決着がつきました。

移行案

最終的に決定した移行案

  • 既存とは異なるグローバルIP空間にて、旧環境と同じ構成の新環境を構築
  • 既存プログラムに影響がないようにするため、FortiGateより内側のプライベートIPアドレスは変えない
  • 新環境の構築完了後、VPNの接続先を旧環境から新環境に切り替える

 

 

 

サーバー移行時のサポートなどで、印象に残っているものはありますか?

リモートでFortiGateの管理画面を一緒にみながら、設定の誤りを見つけてもらった

移行作業中に、新環境にVPNの疎通がどうしてもとれないというトラブルがありました。新環境側のFortiGateを、旧環境と全く同じ設定にしなくてはならなかったのですが、少し誤差があったのが原因だったんですね。しかし私たちでは、それが見つけられなかったのです。
自分たちで解決できなかったので、カゴヤさんにサポートをお願いしたということがありました。その際、担当者の方にリモートからFortiGateの管理画面を一緒にみて、何が原因か調べてもらったのです。

最終的には担当者の方に指摘された設定の誤りを直して、VPNの疎通がとれたということがありました。こんな感じで、カゴヤさんと連携できたのがすごくよかったのかなと思いますね。
大手のIaaSなどでは、ここまでのサポートをしてくれないでしょう。このときのようなトラブルについて問い合わせをしても、おそらく返信がかえってこないですね。

 

 

ベアメタルサーバーからFLEXクラウドに移行して何かメリットはありましたか

サーバー故障の不安がほぼなくなったのはありがたい

ベアメタルサーバーは単独の物理サーバーサービスなので、サーバー故障の不安がずっとありました。クラウドへ移行して、その不安がほぼなくなったのはありがたいですね。
ベアメタルサーバーでそのクオリティを求めるなら、ハードウェア監視をずっとやっていかなくてはなりません。その分、FLEXクラウドのようなクラウド環境なら、そこまでしなくても安心感があるのはよいと思います。

システムの処理が早くなった

従来のベアメタルサーバーでは、システムの処理でどうしても遅い部分があり、それが問題になっていたのですね。どんなにチューニングしても、改善しませんでした。
エンドユーザーにも「どうにかならないか」と言われていたのですが、FLEXクラウドに移行したらさくっとこの問題が解消されたのです。システムの処理が早くなりました。

性能はあがったのに、コストはほぼ変わっていない

FLEXクラウドへ移行して性能があがったのに、コストがほぼ変わっていないのもありがたいですね。コストを節約できたのは旧環境における実際のディスク使用量をみて、FLEXクラウド側で適正化したのが理由です。いずれにしろ、性能が高い環境へ移行してコストの上昇が誤差の範囲にとどまったのはよかったと思います。

 

 

今後カゴヤのサービスに望むことはありますか?

サーバーの構築から運用管理までお願いできるサービスがあるとよい

カゴヤさんがクラウド環境などで、サーバー構築から運用管理までしてくれる低コストなサービスがリリースされたらぜひ使いたいですね。弊社もそのあたりが収益の柱になってはいるのですが、負担が大きくなっているのは否めません。
以前、御社のフルマネージドサービスを検討したことはあるものの、コストが見合い ませんでした。そういった点が解決できるサービスがカゴヤさんにあるとうれしいですね。

ご提案

カゴヤがご提案可能なクラウド運用管理向けサービス

カゴヤでは、クラウド運用の負担を軽減したいというお客様に向け、低コストで導入いただける運用管理サービスの充実を図っています。

名称 概要

ノード監視
通報サービス

お客様ノード (サーバー、ネットワーク機器) のサービスやリソース実行状況を監視し、障害発生時などにメールで通知する

ハードウェア監視
通報サービス

お客様サーバーのハードウェア(ハードディスク・CPU・メモリなど)を監視し、障害発生の際にメールで通知する

ミドルウェア監視
復旧サービス

KAGOYA提供のLinuxサーバーに対し、お客様に代わってサーバー運用のプロが監視と復旧を行う

サーバーリモート
コントローラー

サーバー筐体に備わるIPMIを活用し、サーバーのハードウェア状態の監視や遠隔でのサーバーの各種操作を実現する

ITインフラ基盤
構築サービス

お客様のITインフラ基盤の新規構築やリプレースを設計、構築、検証、移行までトータルでサポートする

シルフィード様にはカゴヤの「フルマネージドサービス」をご提案いたしました。しかしながら、お客様の想定された予算に合わず見送りとなった経緯があります。

カゴヤのサーバー運用管理サービスに興味があれば、ぜひお問い合わせください。お客様の希望にあうサービスを提案させていただきます。

記事でご紹介したサービス

  • ベアメタルサーバー

    物理専用サーバーを月額定額料金で。処理速度が速いハイスペック環境を低価格で専有できます。

  • クラウドサーバー

    VMwareベースの仮想専用サーバーを月額定額料金で。HA機能 (冗長性) も備え、万一の障害発生時も安心です。