2023年12月5日(火)より、KAGOYA FLEX HPCサービス 量子アニーリングの提供を開始します。
量子アニーリングとは
FLEX HPCサービス「量子アニーリング」では、Vector Annealing※1 を 行列計算を行うベクトル型スーパーコンピュータ SX-Aurora TSUBASAクラウド※2 で動作させることで量子アニーリングサービスを提供します。
※1【Vector Annealing】日本電気株式会社 (以下、NEC)が研究・開発を進めている量子アニーリング処理に適した独自開発のアルゴリズムを組み込んだソフトウェアです。
※2【SX-Aurora TSUBASAクラウド】NECのスーパーコンピューター「SX-Aurora TSUBASA」をクラウド環境でご利用できる業界随一のサービスです。マシンルームや研究室に設置・運用されることが多いスパコンを、月額定額料金のクラウドサービスとして利用できるため、運用・保守から解放され、研究開発に専念いただけます。
近年、企業の生産性向上や業務効率化のためのデータ活用が進むなかで、創薬や、生産計画、配送計画などにおいてさまざまな組合せ最適化問題が課題となっています。これらの問題の解決にはスーパーコンピューターで計算処理を行っても組合せ爆発が起こり膨大な時間を必要とします。
しかし、今回提供を開始する「量子アニーリング」では、シミュレーテッド・アニーリングを利用することで高速な数理最適化計算が可能となり、お客様のビジネス課題の解決を実現できます。
月額定額で利用できるのクラウドサービスですので、これから量子コンピューティングに取り組みたい企業や大学の研究室に最適です。
おすすめポイント
- 商用利用目的に使える
公的機関が提供する量子コンピューターのクラウドサービスは商用利用目的では使えないことがありますが、FLEX HPCサービス 量子アニーリングは、エンドユーザ向けサービスや自社の課題解決、研究開発目的など、利用目的に制限がありません。 - すぐに利用可能
公的な量子コンピューターのクラウドサービスは利用目的の申請手続きが必要なケースが多く、審査に時間を要するなど商用利用に不向きですが、FLEX HPCサービス 量子アニーリングは簡単な申込み手続きで、短期間で利用を開始することができます。 - 秘匿性の高いデータも安心
創薬など秘匿性の高いデータを扱う場合、共有サーバーを利用することに不安を感じることがあるかもしれません。FLEX HPCサービス 量子アニーリングは利用者ごとに物理サーバーを提供していますので、セキュリティ面でも安心して利用できます。
数理最適化のアプローチ
数学的知識と量子アニーリングさえあれば、課題を解決できるわけではありません。
現実問題から数理モデルを作成するために、効果的なヒアリングを実施したり、制約条件の洗い出しや取捨選択を行うなどコンサルティングのスキルやノウハウが必要とされます。
KAGOYA では数理最適化の豊富な知見を有するパートナー企業と一緒にお客様の現実課題を解決する体制を整えています。
ご利用料金
HPCサービス量子アニーリング | 月額料金(税込) |
ベクトルエンジン1台モデル | 190,300円 |
ベクトルエンジン2台モデル | 240,900円 |
※ベクトルエンジンが3台以上のモデルの価格は別途ご相談ください。
※別途SX-Aurora TSUBASA クラウドの料金が必要となります。
サービスサイト
KAGOYA FLEX HPCサービス 量子アニーリング
https://www.kagoya.jp/cloudplatform/quantum-annealing/