SugarCRMとは?できること、機能をわかりやすく解説します

SugarCRM (シュガーシーアールエム)とは、米国のSugarCRM社が開発したCRM(顧客関係管理)の代表的なソフトウェアです。無償のコミュニティ版は、世界中で1000万以上もダウンロードされています。今回はSugarCRMの概要を説明した後に、無償のコミュニティ版を例にとり、インストールする方法を解説します。また、利用時におさえておきたい使い方もまとめています。ぜひSugarCRMを導入して業務を効率化し、業績アップにつなげてみてはいかがでしょうか。

CRM

CRM(Customer Relationship Management)とは?

日本語で顧客関係管理と訳されている経営の管理手法です。1990年代後半に誕生しました。売上拡大の支援を目的として、以下のプログラムが集まっています。

  • 営業支援システム(Sales Force Automation)
  • 見込み客管理システム(Marketing Automation)
  • コールセンターやFAQの仕組み(Service Automation)

その他にもメールマガジンやダイレクトメール、アフターサービスを管理するシステムなども含まれています。

これらを1つのソフトウェアにまとめて、販売または無償配布されています。CRMには多くの種類があり、選択には相当迷います。実際に使うためには、サーバーにプログラムをインストールして設定する方法が主流です。

SugarCRM(シュガーシーアールエム)とは

それでは、いよいよ本題のSugarCRMについて詳しく解説していきます。

バージョン情報(2017年2月現在)

3種類の有償版(Ultimate/Enterprise/Professionalの各Edition)は7.8です。一方、無償のコミュニティ版(Community Edition)は6.5.24です。

ライセンスはSugarCRM社が保持

他のオープンソースのソフトウェアと異なり、SugarCRM社がソースコードの多くを開発し、著作権を保有しています。有償版にだけ、拡張機能や技術的なサポートなどが提供されています。無償版のコミュニティ版として、有償版の一部が公開されています。

製品価格(利用料金)

Edition 機能 利用料金(/ユーザー・月)
Ultimate Enterprise版に加えてサポートを大幅に充実 150ドル
Enterprise 基本機能を全て網羅 65ドル
Professional 比較的小規模な組織を対象に、必要な機能を厳選 40ドル

詳しくは、公式サイトをご参照ください。

日本語環境

現在、日本語の環境は3種類の有償版のみに用意されています。残念ながら無償版には日本語の環境はなく、英語での利用となります。自社で利用を検討している担当者は、まずは無償版で十分に検証してから、有償版でSugarCRMの本格導入をされてみてはいかがでしょうか。

SugarCRMの基本的な機能

より高度な機能は有償版のみに用意されています。有償版と無償版の違いがある場合は、以下の項目に記載しています。なお3種類の有償版でも、利用できる機能は細かく分かれているため、公式サイトなどでご確認ください。

営業管理

機能名 内容 有償版 無償版
顧客と自社担当者管理 電子メールなど顧客とのやり取りの表示
商談管理 顧客との打合せやメールを記録し、商談の効率を測定
営業日報 日報を記録、上司や同僚からのコメント機能
契約管理 契約書の保存、契約状況の管理
活動管理 電子メール、タスク、スケジュール、ミーティング
ダッシュボード 多角的、視覚的に営業活動を分析

顧客サポート・サービス

機能名 内容 有償版 無償版
問合せ管理 問合せや問題解決プロセスをトラッキング
セルフサービス 顧客が専用ポータルで、不具合の状況の進捗を確認
バグトラッカー 問題をグループで共有し解決

マーケティング管理

機能名 内容 有償版 無償版
キャンペーン管理 商談の見込みから完了までの効果を計測、マーケティング成果のトラッキング
電子メールマーケティング テンプレート、送信メール履歴
配信先リストデザイナー キャンペーンメール配信先の区分け
データの品質管理 重複チェック、アラート表示

グループウェア

機能名 内容 有償版 無償版
カレンダー グループのスケジュール共有
ドキュメント管理 分類と保存、版数管理
Microsoft Outlook連携 活動履歴の保存、タスクの同期
Microsoft Excel連携 作成したデータをExcelにダウンロード

システム管理機能

機能名 内容 有償版 無償版
権限管理 組織や役割によりアクセス権限を設定
ワークフロー 自動的に次の動作を設定
トラッキング システムの利用状況、変更履歴など

SugarCRMのインストール

ここでは、SugerCRM導入にさいしての必要条件、及びインストール手順について画像をまじえて解説していきます。

必要条件

それぞれの必要条件は以下のとおりです。

プラットフォーム

  • Linux
  • UNIX
  • macOS
  • Windows Server (2012, 2012 R2)

PHP

  • PHP 5.3 ~ 5.6(一部のバージョンはサポート対象外)

データベース

  • MySQL 5.5, 5.6
  • Oracle 11g R2, 12c (Enterprise Editionのみ)
  • DB2 LUW 10.5 (Enterprise Editionのみ)

Webサーバー

  • Apache HTTP 2.2, 2.4
  • IIS 8.0, 8.5

クライアントPCで利用するブラウザ

  • Google Chrome 52
  • Internet Explorer 11
  • Mozilla Firefox 46, 47
  • Safari 9

インストール手順

それでは、無償版(コミュニティ版)を例にとって、サーバーへの導入方法を説明します。

ダウンロード

  1. 公式サイトにアクセスする
  2. Community Edition欄のDownload Sugar Community Editionボタンをクリックする
  3. download

  4. フォームに必要事項を記入して、SUBMITボタンをクリックする
  5. download

  6. 自動的にダウンロードが開始する(2017年2月18日現在でバージョンはSugarCE-6.5.24、ファイルサイズは21.1MB)

手元のPCでの作業

  1. ダウンロードしたZIPファイルを解凍ソフトで解凍
  2. 1で解凍してできたフォルダを適当な名前に変更(今回はsugarcrm)
  3. FTPソフトで、必要条件の整ったサーバーにアップロード

インストール

  1. http://xxx.xxx.xxx.xxx/sugarcrm/install.phpにアクセスすると、以下の画面が表示されるので、画面右下のNextボタンをクリック(xxx.xxx.xxx.xxxの部分は、サーバー上の任意のURLアドレス)
  2. sugercrm

  3. 以下の画面が表示されるので、内容を確認して画面右下のNextボタンをクリック
  4. sugercrm

  5. 内容を確認してI Acceptのチェックボックスをオンにして、画面右下のNextボタンをクリック
  6. sugercrm

  7. 問題がない場合以下の画面が表示されるので、Typical Installを選択し、画面右下のNextボタンをクリック
  8. sugercrm

  9. データベースのタイプを聞かれるので、MySQLを選択し、画面右下のNextボタンをクリック
  10. sugercrm

  11. 作成済のデータベース情報を入力(事前にMySQLにてデータベースの作成が必要)
  12. sugercrm

  13. I Acceptボタンをクリック
  14. sugercrm

  15. 管理者パスワードを入力して、画面右下のNextボタンをクリック
  16. sugercrm

  17. 内容を確認して画面右下のInstallボタンをクリック
  18. sugercrm

  19. 画面右下のNextボタンをクリックするとインストールは完了し、以下の画面のようにログイン画面が表示される
  20. sugercrm

  21. これ以降は、画面の指示に従い希望する設定内容を登録

トライアルの場合

サーバーへのインストールが不要で、インターネット上ですぐに動作を検証できる方法があります。これが1週間の期間限定のトライアルです。あらかじめ見本データが入っているため、実際に利用している状況が即座に把握することができます。申込み方法は以下の通りです。

  1. 公式サイトにアクセスする
  2. 画面右上に表示されているFREE TRIALボタンをクリックする
  3. sugercrm

  4. Start a Free Trial欄に必要事項を記入して、Start Your Free Trialボタンをクリックする
  5. sugercrm

  6. trials@sugarcrm.comよりメールが送付される
  7. メール本文にあるSTART MY FREE TRIALのリンクをクリックする
  8. 利用画面が表示される

SugarCRMの使い方

基本的な使い方

SugarCRMには豊富な機能があり、全てを使いこなすのは大変で時間がかかります。ここでは通常の営業活動の流れにそった、SugarCRMの基本的な機能を紹介します。

営業活動の流れ SugarCRMの該当する機能例
1 営業担当者が名刺を手に入れる
2 名刺の情報を登録する 営業管理「顧客とその担当者管理」
3 想定顧客へのアプローチ(訪問・電話・メールなど) 営業管理「活動管理」
4 見込み客へのアプローチ(訪問・電話・メールなど) 営業管理「商談管理」
5 見込み客への提案や見積もり マーケティング管理「キャンペーン管理」
6 契約 営業管理「契約管理」
7 販売後のフォロー 顧客サポート・サービス
8 営業活動中に使用するツール 営業管理全般、グループウェア

カスタマイズ

SugarCRM社はソースコードを利用者に提供し、多くの要望に応えています。例えば、企業ですでに導入されている既存のシステムとの連携も想定されています。

専用メニューにより、ページの項目名などを簡単に追加や変更を行い、改善することも可能です。詳しくは、SugarCRM社または販売代理店などにお問い合わせください。

まとめ

ここまでいかがでしたか。SugarCRMの導入にあたり、まずは無償のコミュニティ版にて検証が必須です。その後の本格的な導入の際は、レンタルサーバーの利用をおすすめします。

社内に専任のサーバー管理者がいない場合には、カゴヤ・ジャパンが提供しているマネージド専用サーバープランを検討されてみてはいかがでしょうか。手頃な費用で利用できるプランも用意され、無理なくSugarCRMを開始することができるでしょう。

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