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業務サーバ100台を移行したカゴヤが語る Nutanix導入の決め手とは(Software Design 2022年2月号掲載)

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Nutanixの導入事例
この記事は Software Design 2022年2月号 に掲載された取材記事です。

オンプレミス環境にクラウドサーバと物理サーバが乱立し、システム管理者の負担となるケースが増えてきた。仮想基盤への集約が望ましいが、クラウド移行のハードルは高い。
この問題についてカゴヤ・ジャパンはどのように対処したのか、開発グループ システム開発チーム インフラ基盤チーム サブリーダーの山本直幸氏と、ニュータニックス・ジャパンエンタープライズアカウントマネージャーの野澤祥彦氏にお話を伺った。

乱立したサーバ群を管理しやすいNutanixに移行

―― カゴヤ・ジャパンでは業務サーバを100台以上運用していると伺いましたが、課題などはありましたか?

山本氏:物理的なサーバを調達しやすいという弊社の事情があり、オンプレミスのサーバが増加していました。
さらに、KVM上でもどんどん仮想マシンが立てられ、サーバ数は増える一方でした。

そうなると、これらの物理サーバや仮想マシンについて、1台ずつ管理するのが難しくなってきます。特にミドルウェアやOSのバージョンアップなど、メンテナンス作業が課題となりました。

野澤氏:環境を統合するとひと言でいっても、複数の仮想基盤が利用されており仮想基盤のサイロ化が見られるような場合、単純には進められません。複数の部署が保有するアプリケーションサーバや仮想マシンを統合するときは、これまでの運用形態などに引きずられる場合があります。

―― 現在、カゴヤ・ジャパンでは、HCIによって多数の業務サーバを集中管理しているとのことですが、具体的にはどのようなものでしょうか?
カゴヤ・ジャパン 山本直幸 氏

山本氏:弊社には、オンプレミスのサーバが仮想サーバも含め110台ほどありました。中には、1台をひとつのアプリケーションが占有するシンプルな構成のものもあります。それらについては、システム停止や障害発生に対応しやすいように、なるべく仮想化を進めたり、コンテナ基盤へ移動しようと考えました。

弊社が提供するサービスには、KVMやコンテナ基盤など様々な仮想基盤がありますが、今回の社内のケースでは、総合的に見てHCIのNutanix導入が最もメリットが大きいと判断しました。Nutanixの提供する管理ツールは、ワンリックオペレーションを意識したUI 設計になっており、ハード面や仮想マシン、内部ネットワークなども、すべてひとつの画面で管理可能で、運用者にとって使いやすくなっています。これが採用の大きな理由です。また、サーバを止めることなく数クリックでバージョンアップ可能で、リプレイスが容易なのも魅力的でした。

24時間稼働しているサーバでは、移行時もシステムを止めることができません。そこで、移行ツールについては、オンラインでバックアップを取得する方法を採用しました。弊社には様々な部署があり、これまではそれぞれでサーバを構築している状況でした。まずはこれらの部門ごとのサーバをどのように統一し、運用するかという点から設計を開始しました。

インフラを意識せずに運用できるNutanixによるHCI

―― Nutanixならではのメリットは何でしょうか?
ニュータニックス・ジャパン
野澤祥彦 氏

野澤氏:NutanixのHCIはすべてをソフトウェアで制御しており、特殊なハードウェアではなく、通常のx86サーバを利用する形になります。たとえばRAID障害なども考慮しており、ソフトウェアでサービスの停止を防ぐ仕組みに対応しています。また、バージョンアップなど、運用シーンで必要なあらゆるオペレーションについて、サービスを止めることなくオンラインで実行できます。このあたりが、Nutanixの大きな特徴です。

さらに、サポート用ツールPulse も用意しています。これによって、定期的にNutanixにデータが送付され、障害などを検知したときにサポートに連絡が飛ぶようになっています。

Nutanixのメリットは他にもあります。インフラとして安定して動作するのは当然として、さらにインフラを意識しないで利用できる点です。たとえばカゴヤ様であれば、直感的に使用できる管理ツールPrismで全体を一元管理されています。また、拡張やバージョンアップについても簡単に実現できます。もちろん利用者側にとっては、サービスとして止まらないところが大きなポイントだと思います。

月額固定料金で利用できるため固定資産を持ちたくない方にもオススメ

―― 自社の業務サーバの一元管理を検討中の方に向けて、カゴヤ・ジャパンのHCIのメリットを教えてください。

山本氏:弊社のHCIサービス(表1)は、初期費用無料で利用を開始できます。さらに、弊社自身の利用経験を活かし、お客様の要望に柔軟に対応できます。総合的に見て、かなり導入しやすいサービスだと思います。

タイプNutanix HCI
エントリータイプ
Nutanix HCI
スタンダードタイプ
CPUコア数CPU:36コア
(12コア×3台)
CPU:48コア
(16コア×3台)
メモリメモリ:288GB
(96GB×3台)
メモリ:384GB
メモリ (128GB×3台)
ストレージ実効容量合計:約4.8TB実効容量合計:約8TB
費用月額固定料金 月額固定料金
【表1】カゴヤ・ジャパンのHCIサービス(Nutanix)

クラウドサービスでは従量課金が一般的ですが、その場合、利用した分だけ課金されるので、月々のコストが変動し、お客様にとって都合が悪いケースもあります。


弊社のHCI サービスでは、Prism の管理画面ごとにNutanixの基本構成(図1)を月額固定料金で利用できます。通常のHCI導入に比べて圧倒的に導入コストが低いため、固定資産を持ちたくないお客様にもオススメです。

【図1】Nutanixの基本構成

弊社のお客様には中小規模の企業も多いため、サポート部門でもそのようなお客様に寄り添った対応を目指しており、導入後も手厚いサポートを提供しています。仮想基盤への移行によって、運用管理が統一されます。これからHCIの導入を検討される方は、ぜひカゴヤにご相談ください。

HCIサービス

カゴヤのHCIサービスは、拡張性と耐障害性に優れたハイパーコンバージドインフラをお客様に合わせた料金体系でご利用頂けるサブスク型仮想化基盤です。

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――本日はありがとうございました。